ダラス・マーベリックスが7年ぶりにシーズン50勝到達
10年に1人レベルのタレントをドラフト3位指名で引き当てるという稀有な幸運に恵まれたことで、レジェンド引退後のマブスがプレイオフ常連に返り咲くまでにそれほど時間はかからなかった。
NBAでは現地6日、ダラス・マーベリックスが敵地リトル・シーザーズ・アリーナで行われたデトロイト・ピストンズとの試合に131-113で圧勝。今季成績をウェスト4位の50勝30敗とした。
マブスがシーズン50勝をあげるのは、ダーク・ノビツキーとタイソン・チャンドラーのツインタワーがチームを率いた2014-15シーズン(50勝32敗)以来7年ぶりとなる。
ドンチッチの神パス
この日のマブスでは、ルカ・ドンチッチが26得点/14アシスト、ジェイレン・ブロンソンが24得点と、ガードコンビが活躍。ドンチッチはスリー11本中2本成功とシューティングで精彩を欠いたものの、プレイメイクでしっかりとチームをけん引し、後半には他の誰にも真似できないような神パスを2本も放った。
1本目は、第4Q終盤でのキックアウトパス。ドライブからのスピンムーブで相手守備をリム周辺に引き付けると、背中越しのノールックでコーナーのドリアン・フィニー・スミスにアシストを通す。
ムンクの『叫び』みたいになるピストンズベンチのリアクションが、このパスの凄さを物語っている。
そしてもう1本は、第3Q残り4分に魅せたペネトレーションからのクロスコートパス。直接のアシストではなかったため、“ドンチッチのハイライト”として残らないかもしれないが、個人的には上のノールックよりもさらにハイレベルなプレイだったと思う。
パスを放つタイミング、そしてこれが通ると思えるコートビジョンがまさに天才的。敵守備の意表を突くどころか、パスを受けたレジー・ブロックですらもう少しでボールを取りこぼすほど驚いており、ここでもピストンズベンチが「信じられない」というリアクションを見せた。
今季マブス(50勝30敗)は、残り2試合であと1勝をあげればウェスト4位シード以上でのプレイオフ出場が確定。3位のゴールデンステイト・ウォリアーズ(50勝29敗)とはわずか0.5ゲーム差。最終成績で並べば、タイブレーカーを保持するマブスが3位シードとなる。
一方のピストンズ(23勝57敗)は、ドラ1新人のケイド・カニングハムが25得点/9アシストで奮闘した。
ボックススコア:「NBA」