西プレイオフ争いに波紋の一撃、クリーバーのブザービーターでマブスがレイカーズに逆転勝利
NBAでは現地3月17日、クリプト・ドットコム・アリーナでロサンゼルス・レイカーズとダラス・マーベリックスが対戦。マブスが第4Q残り15秒での4点ビハインドという絶望的な状況から試合をひっくり返し、111-110での勝利をものにした。
この日のマブスに劇的な勝利をもたらしたのは、2月末から戦線復帰したストレッチビッグのマキシ・クリーバーだ。
クリーバーはまず、4点ビハインドで迎えた残り時間7.2秒に3ポイントのファウルをドローしてフリースロー3本に成功。点差を1点に縮めると、続く試合最後のポゼッションでは、ダブルチームを引き付けたカイリー・アービングのパスから、終了のブザーと同時に逆転決勝点となるキャッチ&シュートのスリーをねじ込む。
▼ラスト3分の攻防
先発出場したこの日のクリーバーは、29分の出場で10得点をマーク。その内の6得点が残り時間7秒以下でのクラッチポイントだった。
エースのドンチッチ不在だったマブスはクリーバーの他、アービングがゲーム最多の36得点で勝利に大貢献。現地3月18日の時点で36勝35敗のウェスト6位につけている。
一方で白星を目前で逃したホームチームのレイカーズは、アンソニー・デイビスがチームハイ26得点/10リバウンドのダブルダブルをマーク。レブロン・ジェームズのいないチームをツーウェイで引っ張ったデイビスだったが、残り7秒でのクリーバーへのシューティングファウル、さらに残り6秒にはフリースローに失敗と、勝負所で致命的なミスを犯してしまった。
2023プレイオフレース
クリーバーのブザービーターは、今季ウェストの順位争いに大きな影響を与えることになりそうだ。
この日の勝利により、マブスは36勝35敗でウェスト6位に再浮上。一方で敗れたレイカーズは34勝37敗のウェスト10位となった。
今季のウェスタンカンファレンスは、シーズン10~12試合を残した現地3月19日の時点で、6位のマブス(36勝35敗)と12位のニューオリンズ・ペリカンズ(34勝37敗)がわずか2ゲーム差。
▼ウェスト6位~12位
この7チーム中、プレイオフもしくはプレイインに残れるのは5チーム。今季ウェストでは、中堅層が近年類を見ないほど熾烈なプレイオフ争いを繰り広げている。
ボックススコア:「NBA」