ドンチッチ欠場のマブスが敵地で大金星、シリーズ2勝1敗でジャズにリード
エース不在のダラス・マーベリックスがプレイオフでここまで戦えるなんて思わなかった。
マブスは現地21日、ビビント・アリーナで行われたユタ・ジャズとのファーストラウンドシリーズ第3戦に126-118で勝利。ルカ・ドンチッチの負傷離脱が続く中、チーム全体でステップアップして敵地で金星をあげ、シリーズを2勝1敗とした。
ダラスで行われた最初の2試合から一転、ハイペースな点の取り合いとなったマブスvsジャズのシリーズ第3戦。マブスはスリー42本中18本成功と再び外のシュートが好調で、合計7選手が12得点以上をマークした。
▼終盤には見事なチーム守備
ブランソン
この日の試合では、第2戦でキャリアハイ41得点をあげたジェイレン・ブランソンが再び30得点超えのパフォーマンスでマブスを牽引。35分の出場で、FG22本中12本成功からチームハイの31得点、5アシストをあげている。
ブランソンは今季プレイオフ3試合でリーグ3位となる32.0得点を平均。たった3試合とはいえ、2018年ドラフト2巡目指名のブランソンが、オールスターのドノバン・ミッチェルを完全にアウトプレイするなんて誰に予想できただろう?
▼ブランソンとミッチェルのシリーズスタッツ(3試合)
- ジェイレン・ブランソン:32.0得点、FG50.7%、5.0アシスト、1.0TO
- ドノバン・ミッチェル:32.7得点、FG41.3%、5.7アシスト、2.0TO
なおブランソンは、前半にジャズのロイス・オニールに背後からタックルされて一時ロッカールームへと退場。負傷離脱が懸念されていたが、第3Qのスタートから何の問題もなくフロアに戻ると、後半16得点で活躍した。
▼第3戦オニールの際どいプレイ
第3戦でのマブスはブランソンの他、スペンサー・ディンウィディが20得点、マキシ・クリーバーが17得点、ドリアン・フィニー・スミスが14得点/4スティールで勝利に貢献。シリーズ最初の2試合で精彩を欠いていたベンチメンバーも奮闘し、ダービス・ベルタンスが15得点、ジョシュ・グリーンが12得点/6アシストとステップアップした。
この日もマブスは、ルディ・ゴベアを外に誘き出すファイブ・アウトのオフェンスを軸に主導権を握り、第1Q中盤から最後までリードを維持。第4Q残り6分30秒で1点差にまで迫られたが、そこからディンウィディーが2ポゼッション連続でミッチェルとの1on1からレイアップをねじ込み、再びチームに流れを引き寄せた。
敗れたジャズは、ドノバン・ミッチェルがゲーム最多の32得点、ボヤン・ボグダノビッチが24得点、マイク・コンリーが21得点で奮闘。ドンチッチのいないマブスに2-1のリードを許してしまったのは痛い。
今季ファーストラウンドでのジャズは、クリッパーズに敗れた昨季ウェスト準決勝と同じく、シリーズを通してファイブアウトのスモールラインアップに大苦戦。ペリメーターの守りが相変わらず脆弱なことに加え、リーグ屈指のリムプロテクターであるルディ・ゴベアがペイントエリアの外に引きずり出される布陣を余儀なくされるため、ピック&ロールもしくはアイソレーションからドライブで簡単にレーンを切り崩され、レイアップやオープンスリーを何度も許してしまっている。
またオフェンス面でも本来のプレイを発揮できておらず、レギュラーシーズンでは1試合平均40.3本のスリー(リーグ2位)を放っていたジャズだが、この日の3p試投数はわずか28本。終盤の接戦では、繰り返しミッチェルのアイソレーションでミスマッチを攻めようと試みるも、マブスの見事なスイッチ&ダブルチームに阻まれ、難しいショットを打たされてばかりだった。
マブスとジャズのシリーズ第4戦は、現地23日にソルトレークシティーで行われる。
ボックススコア:「NBA」