ジャマール・マレーの第4ピリオド21得点でナゲッツが第2戦に勝利
ナゲッツのシーズンを救うクラッチパフォーマンスだった。
デンバー・ナゲッツは現地16日、ペプシセンターで行われたサンアントニオ・スパーズとのシリーズ第2戦に最終ピリオドの二桁点差をはね返して114-105で勝利。シリーズを1勝1敗のイーブンに持ち込んだ。
マレー覚醒
この日の試合でナゲッツの救世主となったのは3年目ガードのジャマール・マレーだった。
第1戦でのマレーはFG24本中8本と精彩を欠き、さらに第4Q残り13秒の勝負所で逆転弾に失敗。チームの期待に応えられなかった自分がよほど悔しかったのだろう。第1戦の試合後はシャワーも浴びずにアリーナ2階にある練習場に籠り、父親にパスとリバウンドをしてもらいながら、その日にミスしたすべてのショットを納得がいくまで打ち続けたという。
マレーはリベンジを誓って第2戦に臨むも、前の試合と同様にまったくリズムを掴めず、3ピリオドを通してフィールドゴール成功が8本中0本。ナゲッツは第3Q中盤で19点ビハインドを背負い、シリーズ0勝2敗の瀬戸際に立たされていたが、第4Qに入ってからマレーが突然覚醒し、チームを大逆転勝利へと導く。
マレーは第4Qの12分間で9本中8本のフィールドゴールを成功させてピリオド21得点をマーク。スパーズのディフェンスは決して悪くなかったが、マレーは次から次へとタフショットを沈めまくり、まるでゾーン状態に入ったステフィン・カリーやデイミアン・リラード並みのアンストッパブルぶりだった。
また第4Qのマレーはペリメーターでのヘルプディフェンスも素晴らしかったと思う。
ナゲッツはマレーの他、ニコラ・ヨキッチが21得点/13リバウンド/8アシストをマーク。第3Qに活躍したゲリー・ハリスが23得点、試合序盤のオフェンスを引っ張ったポール・ミルサップが20得点と、スターター4選手が20得点超えの好パフォーマンスを見せた。
敗れたスパーズは、デマー・デローザンがゲームハイ31得点、ラマーカス・オルドリッジが24得点、デリック・ホワイトが17得点で奮闘。第2戦ではスリーの調子が悪く(18本中5本)、スパーズの強みであるベンチユニットも普段の力を出せずに終わっている。
ポポビッチに痛恨のテクニカル
2点差で迎えた第4Q残り3分40秒、コートに飛び出して審判に激しく抗議したスパーズのグレッグ・ポポビッチHCにテクニカルファウルがコールされる。
ポポビッチほどの名将がこんな大事な場面でこれほど取り乱すなんて…。
ボックススコア:「NBA」