ピストンズ、ボバン・マリヤノヴィッチと契約合意
サンアントニオのボバンフィーバーが、早くも終わりを迎えることになりそうだ。
ESPNの報道によると、デトロイト・ピストンズが現地7日、センターのボバン・マリヤノヴィッチと3年/2100万ドルの契約で合意。
スパーズは、ピストンズのオファーにマッチすることで、制限付きFAのマリヤノヴィッチを残留させることができるが、1年目を終えたばかりのマリヤノヴィッチにはアーリー・バード例外条項が適用されないため、約700万ドルの年棒を払うのはキャップスペース的にほぼ不可能。よって、このまま移籍という形になるだろう。昨年のアーロン・ベインズに続いて、再びベンチビッグマンがピストンズへと流れていくこととなった。
昨季がNBAルーキーシーズンとなったマリヤノヴィッチは、54試合の出場で5.5得点、3.6リバウンド、0.4アシスト、FG成功率60.3%を平均。その圧倒的なサイズと存在感ですぐに人気者となり、敵地のファンから熱い声援を浴びることさえあった。
ピストンズのフランチャイズプレーヤーであるアンドレ・ドラモンドは、ボバン移籍のニュースを誰よりも喜んでいる様子。
https://twitter.com/AndreDrummondd/status/751198829417029636
「君が来てくれて本当にありがたい。ジャンプせずにダンクされるのにはウンザリしていたんだ…」
– アンドレ・ドラモンド
マリヤノヴィッチは、昨季のプレシーズンゲームで、ドラモンドにブロックとダンクを食らわせている。
これで今オフシーズンのスパーズは、ボリス・ディアウ、デビッド・ウェスト、マリヤノヴィッチとフロントコート3選手が移籍。このままティム・ダンカンまで引退ということになれば、昨季からチームに残るビッグマンは、ラマーカス・オルドリッジだけになってしまう。
とはいえ、暗いニュースばかりではなく、同日には現役続行を決めていたマヌ・ジノビリが、スパーズ残留をTwitterで宣言。
「もう1シーズン、スパーズに戻ることをみんなに発表できて嬉しい」
さらに、マリヤノヴィッチのニュースが報じられた直後、スパーズはFAのドウェイン・デドモンと2年/600万ドルの契約で合意に達した。
デドモンは昨季マジックで58試合に出場し、平均4.4得点、3.9リバウンドを記録。現在26歳で、身体能力の高いアスレチックな7フッターだ。スパーズが必要としていた人材になってくれるかもしれない。
参考記事:「ESPN」