ポポヴィッチHC、対戦相手のスカウティングについて語る
サンアントニオ・スパーズの名将グレッグ・ポポヴィッチHCは、インタビュアーたちを軽くあしらうようなユニークなコメントを残して度々話題になる。18日に行われたユタ・ジャズ戦の会見でも、記者からの質問に対して相変わらず斜め上な答えを返していた。
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Q: スパーズが最後にジャズと対戦して以来、ジャズは勝率5割レベルのをプレーしています。彼らが以前よりも上達したことについて、何か気付いた点はありますか?
ポップ: 彼らの試合は見ていない
Q: 彼らをスカウティングしたりしないのですか?
ポップ: いや、私はスカウティングをやらないんだ
Q: 何も知らないんですか?
ポップ: 二等辺三角形の2 本の辺の長さが等しいことは知っているよ
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二等辺三角形は置いといて、どうやらポポヴィッチHCは対戦相手の研究をほとんどやらないらしい。数ヵ月前のインタビューでも、「相手チームのフィルムは見ない」と語っている。
「フィルムを見る理由が思い当たらない。私のチームがターンオーバー0/シュート成功率60%の完璧な試合を展開していたとして、それでも相手チームが1クォーターに40点スコアしていたとしよう。もしそうなれば私は相手チームのことを気にかけ始めるだろう。だがそんな状況が実際に訪れるまでは、自分のチームの指導や修正などやることがたくさんある。私は自分のチームに時間を費やすよ」
「君たちは最近、秘密のセットプレーを見たか?新たなピック&ロールのディフェンスや、誰にも止められない最新のコンティニュイティ・オフェンスを見たことがあるか?結局やることは毎試合同じなんだ。最高の形でプレーをエクスキュートし、誰よりも強い競争心を持って臨む。そして48分の大部分を通して、この両方を一貫して行う。それが勝てるチームだ」
ポポヴィッチ流のコーチング哲学。
18日の試合はスパーズが89対69でジャズから圧勝を収めた。
参考記事:「SI」