【ハイライト】セス・カリーがオフェンススキルを駆使してラプターズ守備を翻弄
こちらは、今季にキャリア最高のシーズンを送っているフィラデルフィア・76ersのセス・カリーが、現地11日のトロント・ラプターズ戦で披露したハイライトプレイ。オン/オフボールのオフェンステクニックを駆使しながら、ラプターズディフェンスを手玉に取る。
まずカリーは、クロスオーバー・ドリブルでスクリーンをリジェクトしてOG・アヌノビーの意表を突き、そこからプルアップスリーと見せかけてポンプフェイクを2回。ラプターズの守備ローテーションを混乱させると、1度ボールをトップに戻してからすかさずギブ&ゴーでリムにカットして、ノーマークのレイアップを決めた。
まさにお手本にすべき美しいシーケンスだと思う。
今季のセスは12試合の先発出場でキャリアベストの16.7得点を平均。シューティングのスタッツでは、シューターの境地である「50-40-90」を余裕でクリアできるレベルの数字を記録している(FG56.1%、スリー47.6%、FT91.7%)。
これほどの選手が今季MLE以下の年俸(820万ドル)でプレイしているというのはNBAの面白いところ。今振り返って見れば、2020年オフシーズンにダラス・マーベリックスがジョシュ・リチャードソンの見返りにセスをトレード放出したのは大失策だった。
なお同日の試合は、ラプターズ(7勝6敗)が第4Q残り1分30秒の2点ビハインドから逆転勝利。フレッド・バンブリートが32得点、アヌノビーとギャリー・トレントJr.がそれぞれ20得点で勝利に大貢献している。
▼ラプターズハイライト
一方で、ジョエル・エンビード不在ながらも健闘した76ers(8勝5敗)は、15得点をマークしたセスの他、タイリース・マクシーがゲーム最多の33得点で奮闘。マクシーは2試合連続で30得点超えを達成した。
ボックススコア:「NBA」