スペンサー・ディンウィディーがブルズの次期GMに名乗りを上げる
現在シカゴ・ブルズはフロントオフィスの改革に取り組んでいる。
ESPNによると、現地4月8日には、デンバー・ナゲッツGMのアルトゥーラス・カルニソバスがジョン・パクソンの後釜としてブルズの次期球団副社長に就任することが決定した模様。ブルズのバスケットボール運営部門トップが交代するのは2009年以来だ。ここからブルズは新たなGM探しに乗り出すと見られている。
そんな中、ブルックリン・ネッツのスペンサー・ディンウィディーがブルズの次期GMに立候補。しかも選手兼GMを希望しているらしい。
「ブルズがGMを必要としているらしいね。どうしてもお願いと言うのなら、史上初のGM兼選手として戻ってきてもいいよ」
ディンウィディーは、ブレイクする前の2016年にピストンズからブルズへとトレード移籍したが、1度も試合に出場することなくすぐに解雇され、その後ネッツに加入して躍進を遂げた。
トレード要求とも取られかねない発言だが、もちろん本人的にはただの冗談なのだろう。さらにディンウィディーは、ブルズGMに就任した際のブループリントも提案している。
ディンウィディーのブルズ再建プラン
ディンウィディーの再建案の軸は、今夏にFAとなるアンソニー・デイビスの獲得だ。
※以下、ディンウィディーのTwitterスレッドより:
「まずトーマス・サトランスキーを放出してディンウィディーを獲得し、GMに就任させる。ディンウィディーは優秀なスコアラーなので、ドラフト指名権を付与する必要があるかもしれない」
「次にリッチ・ポールに連絡。もし彼がアンソニー・デイビスのシカゴ移籍を実現させれば、僕はKlutchスポーツとエージェント契約を結ぶ。AD獲得はサイン&トレードで。サディウス・ヤング、クリスティアーノ・フェリシオ、ウェンデル・カーターJr.の3選手とドラフト1巡目指名権?」
「バックコートはディンウィディーとザック・ラビーン。ラウリ・マルカネンとADがビッグ。そしてシックスマンは、コンボガードのコービー・ホワイト。これがコアとなる5人だ。ただ9人ローテーションを組むには、ウィングディフェンダー数名とアスレチックなセンターが欲しいところ」
「なおベンチには、ファンのお気に入り選手たちを残そうと思う。アントニオ・ブレイクニー、シャキール・ハリソン、チャンドラー・ハッチソン、ダニエル・ガフォード、そしてベテラン2人。ロッカールームを盛り上げるジャレッド・ダドリーのようなタイプのベテランがいいね」
「ローテーションに話を戻そう。ウィングディフェンダーには、モーリス・ハークレス/ロバート・コビントンのようなタイプが理想的。ハークレス獲得のためのキャップ調整で、ライアン・アーチディアコノとルーク・コーメット+ドラフト指名権あたりを放出する必要があるかも」
「それから、テレンス・ロスやマーカス・モリスのような3&Dタイプのベテラン。モリス獲得のためのキャップスペースはあるかな?優勝を狙えるチームなので、ディスカウント契約を受け入れてくれるかもしれない」
「今夏のブルズは上位8位くらいのドラフト指名権を持っている。獲得すべきタイプの選手は、ポイントガードも守れる3&Dウィング。そして最後にビッグマンがもう1人必要だ。オット・ポーターとアンドレ・ドラモンドのトレードはありかもしれない。2人とも来季オプション行使を前提に」
「これでブルズ・ビッグフォーの平均年齢は26歳。5年間は優勝を狙える。ディンウィディー、ラビーン、AD、ドラモンド。5人目のスターターはモリス」
「リザーブのメインは、ハークレス、コービー、2020年ドラフト指名、ラウリの4人。それからベテラン選手1人と、才能ある若手3人。もしADがもっとベテラン選手を欲しがるなら調整する。ヘッドコーチの人選も皆で話し合おう」
※ ※ ※
「アントニオ・ブレイクニーがファンのお気に入り」など、いろいろとツッコミどころはあるにせよ、サラリーキャップの調整やドラフト指名権の使い道など細部まで考慮されていて、とても興味深い。ただアンソニー・デイビス獲得を大前提としているあたり、あまり現実的なアイデアとは言えないだろう。デイビスは今夏FAなので、何が起こるかは誰にも分からないが…。
半分冗談の考察とはいえ、自分自身をトレードしつつ、さらに他のトレード案でも選手の名前を具体的に出すなど、現役プレイヤーの発言としてはかなり大胆だ。
来季ネッツは、ケビン・デュラントとカイリー・アービングが完全復帰する見込み。これまで順調に成長を遂げてきたディンウィディーだが、来季はボールタッチや出場時間が減ることになるかもしれない。もしかして半分本気でトレードを望んでる?