カワイ・レナードは現役時代のバークレーからダブルチームへの対処法を勉強中
デビューから4年でリーグ屈指のディフェンダーへと成長し、2015年DPOYに輝いたサンアントニオ・スパーズのカワイ・レナードは、いよいよオフェンス面でも大躍進を遂げようとしている。今季は8試合で平均21.9得点、FG成功率52.6%、3P成功率34.5%を記録。本格的にチームの第1オプションとしてボールを託されるようになった。
「NBAに入って偉大な選手になりたいと常に思っていた。デビューした頃は、強豪チームに所属して、このリーグでの勝ち方を学びたかった。そして徐々にエース的な存在になりたいと思うようになった。僕にとってすべてがうまくいっている」
– カワイ・レナード
そんなレナードを警戒して、対戦相手がヘルプディフェンスを送る頻度も増えてきた。コンスタントなダブルチームはレナードにとってほとんど未知の領域だが、これを上手くさばけるようになってこそ本物のエースとしてチームのオフェンスを背負えるようになる。スパーズのグレッグ・ポポビッチHCは、未来のフランチャイズプレーヤーにダブルチームへの的確な対処法を学ばせるべく、現役時代のチャールズ・バークレーのプレー映像を1枚のディスクにまとめてレナードに与えたそうだ。
「点を取りにいくべきか?今はディフェンスに囲まれているのか、囲まれていないのか?どのタイミングでボールを手放すべきか?現在レナードはこういったディシジョンメイキングの改善に最も力を入れて取り組んでいる」
– グレッグ・ポポビッチ
▼現役時代のバークレー
自分の現役時代の映像がスパーズの教材として使われていると知ったバークレーは、「ポポビッチHCが私の映像をレナードに与えてくれたというのはすごく嬉しい」とコメント。さらにダブルチームを撃破するためのアドバイスをシェアした。
「ダブルチームに対処するためのコツは、立ち向かってはならないということ。チームをより良くするためであり、つまるところ簡単なコモンセンスだ。ディフェンダー2人を相手に点を取りに行くべきか、それともノーマークのチームメイトにパスを出すべきか?ダブルチームに立ち向かおうとするプレーヤーもいるが、そこから生まれる結果は2つだけで、どちらも好ましくない。バッドショットを打ってミスするか、ターンオーバーに終わるかのどちらかだ」
– チャールズ・バークレー
バークレーのダブルチームに対する心得:
- ダブルチームがくる前にパスを出すな
- パスを出すべきポイントがはっきりするまでドリブルを止めるな
- どこからダブルチームが来るのか理解しろ
Photo: Mark Runyon |BasketballSchedule.net
参考記事:「USA TODAY」