スパーズがマブスに辛勝でホーム無敗を維持、パーカーも好調
毎度のごとく最後まで1ゴール差を争う大接戦となった現地25日のテキサス州ライバル対決は、カワイ・レナードのクラッチパフォーマンスにより、サンアントニオ・スパーズが88-83でダラス・マーベリックスを撃破。今季ホームでの無敗記録を維持し、成績をリーグ2位の12勝3敗に伸ばした。
結果として1度もマブスにリードを譲ることなく勝利を収めたスパーズだが、序盤とクラッチタイム以外はオフェンスに苦戦。レナード、ラマーカス・オルドリッジ、トニー・パーカーの連続得点により、開始から8分で12点リードを奪う好スタートを切るも、この日はベンチユニットが振るわず、マヌ・ジノビリ、ボリス・ディアウ、パティ・ミルズの3選手は合計でフィールドゴール20本中わずか3本成功の12得点に終わっている。
第3Qには点差を最大12点にまで広げる場面もあったが、すぐにマブスの追い上げを食らい、第4Q残り時間1分で試合は2点差。そこからレナードがミドルレンジとスリーポイントの連続シュート成功で5得点を挙げ勝負を決めた。
レナードは今季自己最多となる40分の出場で、26得点、8リバウンド、5アシスト、2スティールを記録。3試合ぶりに戦線復帰したオルドリッジは、18得点と5オフェンスリバウンドを含む7リバウンドを獲得している。また、パーカーが第4Q終盤に2本のジャンプショットを決めるなど正念場でも活躍し、16得点、8アシスト、8リバウンドをマーク。スパーズはこの3人がチーム88点中60得点を挙げた。
一方のマブスは、シューティングの調子こそ悪かったものの、やはり手強い相手だ。自らの長所と短所をちゃんと理解した戦略で試合に臨み、リック・カーライルHCの采配やローテーションも見事で、点差を広げられてもパニックに陥らない。予想に反して勝率5割以上をキープ出来ているのも納得できる。
パーカーが好調
昨季プレーオフや2015ユーロバスケットで選手としての衰えが懸念されていたパーカーだが、11月中盤あたりから調子を上げている。
今季開幕から最初の8試合は平均出場時間26分、11.3得点、3.5アシスト、FG54.9%と精彩を欠いていたが、その後の7試合は平均16.4得点、6.1アシスト、FG57.1%と大幅にパフォーマンスが改善。1 on 1のディフェンスで後れを取ってしまうような場面も度々見られるが、ドライブのスピードはまだまだ健在で、25日のマブス戦では、ファーストブレイクからスピンムーブで華麗にディフェンダーをかわしてレイアップを決めるパーカーのシグネチャームーブを披露した。
今季はパーカー、ジノビリともに想像以上の活躍をみせているので嬉しい。2人が今のリズムを維持しつつ、ダニー・グリーンのシュートタッチが戻り、さらにオルドリッジの能力を最大限に活用できるシステムを見つけられれば、ウォリアーズ相手にいい勝負ができるかも…。
ボックススコア:「NBA」