スパーズが21年連続でシーズン勝ち越し確定
2018年に入ってから低空飛行が続いていたサンアントニオ・スパーズが、シーズン仕上げの段階でようやく調子を取り戻している。
現地21日、スパーズはAT&Tセンターで行われたワシントン・ウィザーズ戦に98-90で快勝。今季成績を42勝30敗とし、エースのほぼ全休や先発PGの世代交代など、イレギュラーなことがいろいろとあった1年だが、1997-98から21年連続となるシーズン勝ち越しを確定させた。
この日のスパーズは、ラマーカス・オルドリッジが27得点、カイル・アンダーソンが16得点を獲得してオフェンスを牽引。3点リードで迎えた第3Q序盤から21-7のランで一気に主導権を握ると、その後も大部分で二桁リードを維持し、連勝を5に伸ばした。オルドリッジとアンダーソンの他には、デジャンテ・マレーが9得点/10リバウンド、ルディ・ゲイが10得点をマークしている。
▼マレーは3連続でオフェンスリバウンドを獲得する場面も
ほんの10日前にはウェスト10位まで転落していたスパーズだが、5連勝達成により、シーズン残り10試合で9位のナゲッツから3ゲーム差の6位。チームの復調は、選手たちの気持ちの切り替えが大きな要因の一つになったのかもしれない。マヌ・ジノビリは21日の試合前、なかなか復帰時期が定まらないカワイ・レナードについて、「彼が戻ってこないつもりで戦わなければならない」とシーズン締めくくりに向けてチームが取るべきスタンスを話している。
「彼は今季中に戻ってこない。そう考えるようにしている。戻ってくると期待を抱いていても、チームのプラスにはならないからね。1週間前はそれで失敗した。君たちメディアのせいだよ。でも僕たちは、『レナードは戻ってこない』という気持ちを持たなければならない。それがチームの現状、彼抜きで戦わなければならない、とね。レナードが実際に戻ってくるまでは、その気持ちを維持する必要がある」
– マヌ・ジノビリ
また『San Antonio Express-News』のJabari Young記者によれば、スパーズは3月17日のウルブズ戦の試合後に、選手オンリーのミーティングを開いていた模様。トニー・パーカーが中心となって、レナードに復帰時期についての詳細を訪ねたという。
Young記者によると、レナードは突然の選手ミーティング開催に少し驚いていたらしいが、今季中の復帰を目標にしていること、そして復帰時期はまだ未定だということをチームメイトたちに明確に伝えたそうだ。なおESPNは同ミーティングについて、「選手たちの声がロッカールームの外まで聞こえるほど感情的で緊迫した話し合いだった」と伝えているが、スパーズのダニー・グリーンはESPNの報道を完全否定している。
ボックススコア:「NBA」