ダンカンとジノビリ欠場のスパーズが敵地で快勝、レナードは攻守で大活躍
サンアントニオ・スパーズのカワイ・レナードが、現地27日にペプシ・センターで行われたデンバー・ナゲッツ戦で25得点、7リバウンド、6アシスト、5ブロック、4スティールを記録。「5×5」まであと一歩の大活躍でチームを4連勝に導いた。
ティム・ダンカンとマヌ・ジノビリを休ませたこの日のスパーズは、ボバン・マルジャノビッチが先発センターというイレギュラーなラインアップで試合をスタート。いつも通りの手堅いディフェンスをみせる一方で、序盤はまったくオフェンスのリズムをつかめず、16-16の同点で第1Qを終えると、第2Q序盤にはマイク・ミラー、ジャミーア・ネルソンらナゲッツベンチユニットの連続スリーを食らい、前半残り8分30秒で11点ビハインドに陥る。
しかしそこからレナードとトニー・パーカーに火が付き、一気に反撃を開始。第2Q残り8分から第3Q残り2分30秒にかけてのチーム得点45点中36点をこの2人が決め、スパーズは第3Q終了までに11点のリードを奪った。
第4Qは、開始間もなくにダニー・グリーンとパティ・ミルズの3連続スリーで点差を20点に拡大。その後は二桁点差をキープしたまま、残り時間3分30秒にマット・ボナーを投入し、最終的に91-80の快勝を収めた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SAS | 16 | 30 | 24 | 21 | 91 |
DEN | 16 | 26 | 17 | 21 | 80 |
レナード最高!!特に第2Q~第3Qは100点満点で、ダンカンとジノビリがいなくなった後のチームを背負っていける人材だということを再確認させてくれるようなパフォーマンスだ。ダブルチームのさばき方やパスを出すタイミングなども、ずいぶんと良くなってきた気がする。
レナードがあと1スティールで届いていた「5×5」(1試合で5得点/5リバウンド/5アシスト/5スティール/5ブロック以上)は、過去30年間でわずか8選手(合計15回)しか達成していない極めてレアなレコード。キャリア通算で複数回記録したのは、アキーム・オラジュワン(6回)とアンドレイ・キリレンコ(3回)の2選手のみだ。昨季12月14日のナゲッツ戦でも、レナードはあと1アシストという実に惜しいところで5×5を逃している。
スパーズは、パーカーが7本中6本のFG成功で13得点をマークした他、セカンドユニット筆頭のジノビリがいなかったベンチ陣もパティ・ミルズやボリス・ディアウ、カイル・アンダーソンらがオールラウンドな活躍で勝利に貢献。今季4試合目の出場となったジョナソン・シモンズは、26分の出場で12得点を記録した。
▼ドライブ&キックからグリーンのオープンスリー
▼ミルズのハッスルプレー
(via TimDuncanTheAlmighty)
また、初のスタメン出場を果たしたボバンは、6分間で2得点、4リバウンド(2オフェンスリバウンド)、1アシストを挙げた。
これでスパーズは成績をウェスト2位の13勝3敗に更新。過去4試合では対戦相手をいずれも84点以下に抑えており、今季はディフェンスでリーグ1位(100ポゼッションあたりの失点93.4)、オフェンスでリーグ8位(100ポゼッションあたりの得点102.5)を記録している。これまでのスケジュールが比較的易しかったというのもあるが、それでも想像以上の好スタートだ。
Photo: Mark Runyon |BasketballSchedule.net
ボックススコア:「NBA」