サンズが11年ぶりのウェスト・セミファイナル進出、レブロンはキャリア初の第1ラウンド敗退へ
今年のNBAは、2010年以来初めてレブロン・ジェームズもしくはステフィン・カリーが出場しないファイナルとなる。
NBAでは現地6月3日、フェニックス・サンズがステイプルズ・センターで行われたロサンゼルス・レイカーズとのファーストラウンド第6戦に113-100で圧勝。昨季王者をシリーズ4勝2敗で下し、2009-10シーズン以来11年ぶりとなるウェスタンカンファレンス準決勝進出を決めた。
この日のサンズは第5戦と同様、ティップオフからアクセル全開でレイカーズを蹂躙。第1Qだけで10本のスリーを沈めてピリオドを36-14の22点差で上回ると、その後もレイカーズに反撃のチャンスを与えることなく、最後まで二桁リードを維持したまま敵地でシリーズをクローズした。
D.ブック
第6戦では、デビン・ブッカーがプレイオフ自己最多の47得点、11リバウンドで大活躍。ESPNによると、サンズの選手がプレイオフの試合で45得点/10リバウンド以上のダブルダブルをマークしたのは、1995年のチャールズ・バークレーに次いで球団史上2人目となる。
サンズはブッカーの他、ジェイ・クロウダーがスリー6本成功から18得点で勝利に貢献。クリス・ポールは怪我の影響もあってか、まだまだ本調子ではなさそうだったが、10点差まで迫られた第4Q中盤にステップアップして見事なゲームコントロール力を見せつけ、レイカーズの反撃を退けた。
ADの怪我が悪化
敗れたレイカーズは、レブロン・ジェームズがチームハイの29得点、9リバウンド、7アシスト、デニス・シュルーダーが20得点をマーク。
アンソニー・デイビスは股関節負傷から復帰するも、試合開始早々から足を引きずる仕草を見せるなど明らかに怪我が完治しておらず、第1Q中盤で途中退場することとなった。
デイビスは試合後、自身のコンディションについて「激痛で右に動けなかった」とコメント。怪我を押して第6戦に出場したのは、決してチームから強要されたわけではなく、あくまで自分の意志だったと説明している。
「プレイできるだけのコンディションを取り戻すには休養が必要だったが、十分な時間を得られなかった。だからとりあえずトライしてみた。少しも後悔はしてないよ。僕は大丈夫だし、チームも大丈夫。健康状態さえ整えば問題ない」
初の第1ラウンド敗退
デビュー最初の2年と、レイカーズ移籍初年(2018-19シーズン)を除き、キャリア18シーズン中15シーズンでポストシーズン進出を果たしたレブロン・ジェームズ。その間に通算4回の優勝、10回のファイナル進出を達成と、ほぼ前例のない大成功を収めてきた。
そんな輝かしいレブロンのプレイオフキャリアにおいて、第1ラウンドで敗退するのは今年が初めてとなる(通算14-1)。
ボックススコア:「NBA」