ジャマール・クロフォードがウルブズを選んだ理由「チャレンジが面白い」
ジャマール・クロフォードにとって、今夏は忙しいオフシーズンとなった。まず7月6日にダニーロ・ガリナリを含む3チーム間トレードでアトランタ・ホークスへと放出されると、その直後にホークスとのバイアウトが成立。同日にFAとなり、それから間もなくミネソタ・ティンバーウルブズとの2年契約に合意した。
17年のキャリアを通して3度のシックスマン・オブ・ザ・イヤーに輝いた大ベテランのクロフォードは、まだ優勝経験がない。FAではクリーブランド・キャバリアーズからもオファーを受けていたそうだが、最終的に成長過程にあるウルブズを選んだ。クロフォードはその理由について、『The Star Tribune』のインタビューで明かしている。
「ウルブズの本気度が見て取れた。すぐにでも勝ちに行こうとする姿勢が伝わった。チームとしてちょうどいい時期にあり、僕が上手くフィットできると思ったんだ。残されたキャリアを考えれば、チャンピオンシップを追いかける選択も簡単にできた。ウルブズが優勝を狙えないと言ってるわけじゃないよ。でも重要なのはそこじゃない。プロセスを踏みながら、彼らと一緒に戦っていきたいと思ったんだ。キャブスはそれを経験した。ファイナルに進出し、優勝するのがどういうことなのかを知っている。ウォリアーズも同じだ。例えば僕がその2チームに移籍して、優勝できたとしよう。その次はどうする?それよりも、チームを次のポイントへと導く手助けになれることに喜びを覚える場合だってあるんだ」
「それがチャレンジであり、楽しい部分でもある。映画を観に行って、始まる前から結末を知っていたら面白くないだろう?僕たちがどんな風に成長するのか誰にもわからない。だからワクワクするんだ」
– ジャマール・クロフォード
▼キャリアハイライト
昨季は31勝51敗のウェスト13位と、期待された躍進を遂げられなかったウルブズだが、今夏はクロフォードの他にも、ジミー・バトラーやジェフ・ティーグら優秀なショットクリエイターを獲得。さらにトム・シボドーHCの守備スキームを骨の髄まで理解しているタージ・ギブソンをロスターに加え、大幅な戦力アップに成功した。競争がさらに激化したウェスタンカンファレンスで、来季ウルブズがどこまで健闘できるのか楽しみだ。
参考記事:「Star Tribune」