ウェストブルック、トリプルダブルで歴代新記録樹立
半世紀以上にわたり誰も近づくことすら出来なかったNBAの大記録がついに破られた。
オクラホマシティー・サンダーのラッセル・ウェストブルックが現地4月9日、ペプシ・センターで行われたデンバー・ナゲッツ戦で50得点、16リバウンド、10アシストをマークし、今季42回目のトリプルダブルを達成。1シーズンのトリプルダブル数で1961-62のオスカー・ロバートソンを抜き、歴代最多記録を打ち立てた。
▼1シーズンTD数歴代ランキング
プレーヤー | TD | シーズン |
ラッセル・ウェストブルック | 42回 | 2016-17 |
オスカー・ロバートソン | 41回 | 1961-62 |
ウィルト・チェンバレン | 31回 | 1967-68 |
オスカー・ロバートソン | 26回 | 1960-61 |
オスカー・ロバートソン | 26回 | 1963-64 |
▼新記録誕生の瞬間には敵地で大歓声
「最高の気分だ。これが達成できるなんて、子供の頃は夢にも思わなかった」
– ラッセル・ウェストブルック
またウェストブルックは、キャリア通算TD数で79回に到達。ウィルト・チェンバレンのキャリアトータルを上回り、オスカー・ロバートソン(181回)、マジック・ジョンソン(138回)、ジェイソン・キッド(107回)に次ぐ歴代4位に浮上している。
新記録樹立もさることながら、この日のウェストブルックが最も輝いていたのは、正念場でのテイクオーバー。サンダーの10点ビハインドで迎えた第4Q残り2分30秒から10連続得点を決めて1ゴール差に持ち込み、試合最後のポゼッションでは終了のブザーと同時に逆転スリーを沈めるという圧巻のクラッチパフォーマンスを見せ、サンダーを逆転勝利に導いた。
▼完璧な締めくくりで歴史的な夜を飾る
ウェストブルックのブザービーターにより、ナゲッツは今季42敗目を喫し、プレーオフレースから脱落。ポートランド・トレイルブレイザーズのウェスト8位シードが確定し、ウェスタンカンファレンス第1ラウンドすべてのマッチアップが決まった(ウォリアーズ×ブレイザーズ、スパーズ×グリズリーズ、ロケッツ×サンダー、クリッパーズ×ジャズ)。
▼ウェストブルックのシーズンハイライト
ボックススコア:「NBA」