スパーズの若手が大奮闘、113対77でヒートを撃沈
11日に行われたNBAファイナル第3戦は、スパーズが持ち前のチームプレイでヒートに圧勝し、大敗を喫した第2戦のリベンジを果たした。
シリーズ1勝1敗で迎えたこの日の試合。序盤からスパーズが攻守ともに主導権を握るも、何とかヒートが食い下がり、スパーズの6点リードで前半を終了した。
第3Qに入り、スパーズは第2戦の報復といわんばかりの猛攻を繰り広げる。ヒートのターンオーバーを誘発する鉄壁ディフェンスとパス回しから生まれるチームオフェンスで得点を重ね、第3Q終了時点で15点のリードをつけた。
そこからもスパーズはいっさい攻撃の手を緩めることなく、第4Q開始から2分半で13-0のランを展開。一気に点差を28点に広げ、早々と試合の決着をつけた。
この日は、スパーズの若手トリオが大奮闘。ダニー・グリーンがゲームハイの27得点、ゲイリー・ニールが24得点をそれぞれ獲得し、2人で合計13本のスリーポイントを沈める活躍をみせた。また、クワイ・レナードが14得点、12リバウンドのダブルダブルをマークする一方で、レブロン・ジェームズ相手に思うように仕事をさせない好ディフェンスを披露し、勝利に大貢献した。
▼スパーズのスリーポイント祭り
スパーズはこの試合で、NBAファイナル新記録となる16本のスリーポイントを記録。リバウンド数でも52対36でヒートを大きく上回り、インサイド・アウトサイドの両方で圧倒的にゲームを支配した。
第2戦で不調気味だったティム・ダンカンは、12得点、14リバウンドのダブルダブルを獲得している。トニー・パーカーは得点面ではあまり目立たなかったが、インサイドへのドライブでヒートディフェンスを切り崩し、チームメイトが外からフリーでシュートできるチャンスを繰り返し作った。
▼前半終了間際でニールがブザービーター、ガッツポーズをみせるダンカン
一方のヒートでは、レブロンが15得点、11リバウンドをマークしたが、フィールドゴールは21本中7本と、スパーズの徹底マークを前にいまいちリズムに乗りきれていない。ドウェイン・ウェイドも序盤はスターらしい活躍をみせるも、後半からはほとんど戦力にならなかった。
また、マリオ・チャルマーズとユドニス・ハスレムはそれぞれ0得点で完全に無力化。ヒートスタメンの合計はわずか43得点で、ダニー・グリーン/ゲイリー・ニール2人の合計(51得点)にも及ばなかった。
唯一ヒートで好調だったマイク・ミラーは、5本中5本のスリーポイントを沈め、出場時間22分で15得点をあげている。ちなみにレブロンは、ファイナル3戦を通して、未だに18得点以上を獲得していない。
第4戦は13日に引き続きスパーズの本拠地で行われる。
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