プレイオフ ウォリアーズ サンダー 第6戦

Published on 5月 25th, 2016 | by Tunaパスタ

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【GSW-OKC第4戦】サンダーがホーム2連勝でNBAファイナル進出に王手

現地24日にチェサピーク・エナジー・アリーナで行われたオクラホマシティー・サンダー対ゴールデンステイト・ウォリアーズのWCファイナル第4戦は、サンダーが第1Q序盤以降1度もトレイルすることなく118-94で勝利。第3戦に続いて、再び大差でウォリアーズを撃破し、シリーズ3勝1敗でNBAファイナル進出に王手をかけた。

この日の試合は、スティーブン・アダムスが開始間もなく足首の捻挫で一時ロッカールームに退場したため、第1Q残り8分で早速スモールラインアップ対決に突入するも、序盤のウォリアーズはプレーに落ち着きがなく、ターンオーバーやバッドショットなどミスを連発。その隙にサンダーは、アップテンポなオフェンスから約2分間で14連続得点をあげ、第1Q残り5分30秒で22-8の14点リードを奪う好スタートを切った。

第1Q終盤あたりからウォリアーズのリズムがやや回復し、第2Q開始2分で試合は2点差となるが、サンダーはケビン・デュラントとラッセル・ウェストブルックが交互に得点を決めてリードを維持。さらに、クレイ・トンプソンが第2Q残り8分に3ファウルでベンチに下がると、そこからサンダーは32-17のランでピリオドを締めくくり、大量リードを獲得してハーフタイムを迎える。

前半のウォリアーズは、合計13ターンオーバー、17ファウルを記録し、サンダーに28本のフリースローを与えてしまった。

▼ピンダウン・スクリーンからデュラントのキャッチ&シュート。OKCがよく使うセットの一つ

▼アダムスの弾丸パス

トンプソンが爆発

後半に入ると、それまでファウルトラブルに悩まされていたクレイ・トンプソンのギアが上がり、ウォリアーズが猛反撃。トンプソンは、まず3本のスリーを沈めると、ドライブやカットからもフィールドゴールを決め、第3Q終盤までに19連続得点を獲得した。

後半開始から21-8のランを展開して、6点差まで追い上げたウォリアーズだが、ゾーンに入っていたトンプソンが4つ目のファウルを取られ、第3Q残り4分でベンチに下がると、その後は再びサンダーがゲームを支配。第3Q終了時点でリードを二桁台に戻すと、第4Qに入ってからもウォリアーズを引き離し続け、最終的に24点差の圧勝を収めた。

Q1 Q2 Q3 Q4
GSW 26 27 29 12 94
OKC 30 42 22 24 118

ファイナルまであと1勝に迫ったサンダーは、ラッセル・ウェストブルックが36得点、11リバウンド、11アシスト、4スティールで大暴れ。今季プレーオフ初のトリプルダブルを記録し、チームを勝利に導いた。なお今季のサンダーは、ウェストブルックがトリプルダブルを達成した19試合で全勝している。

▼ウェストブルック、トリプルダブル

サンダーは他に、ケビン・デュラントが26得点、11リバウンドをマーク。FG成功率33%とシューティングはいまいちだったものの、長い腕を活かして好守備を披露し、4スティール、3ブロックをあげている。

またアンドレ・ロバーソンが17得点/12リバウンド/5スティール、サージ・イバカが17得点、アダムスが11得点と、ロールプレーヤーたちもステップアップ。チーム全体がウォリアーズよりもハードにプレーし、50/50のルーズボールなどは、すべてサンダーが回収していた印象だ。

OKCのディフェンス

第3戦に続き、この日のサンダーは再び見事な守備を展開し、ウォリアーズのFG成功率を41%に抑えつつ、合計21ターンオーバーを奪った。

特にステファン・カリーに対しては、チーム一丸となってマーク。カリーがボールハンドラーのピック&ロールではトラップやスイッチで徹底的に3Pラインを守り、オフボールではカリーがスクリーンをくぐる度にスイッチを繰り返して、ファウルスレスレで張り付き、理想のポジションでパスを受けられないようにした。

サンダーのゲームプランは明確だ: 「攻守でカリーを潰す」。オフェンスでも、スクリーンを使ってミスマッチを作りながら、何度もMVPをアタックしていた。この日のカリーは、フィールドゴール20本中6本成功の19得点、5アシスト、6ターンオーバーに抑えられている。

これで崖っぷちに立たされたウォリアーズは、第3Qに活躍したトンプソンがチームハイの26得点、ハリソン・バーンズが11得点を記録したが、二桁得点に達したのは3選手のみ。出場停止処分を免れたドレイモンド・グリーンは、序盤からバッドパスなどミスを重ね、6得点、11リバウンド、6ターンオーバー、FG成功率14.3%に終わった。ウォリアーズが連敗を喫したのは今季初で、昨季のNBAファイナル以来98試合ぶりとなる。

スモールが通用しない

これまで数々のチームを破壊し、レギュラーシーズンには最強と呼ばれていたウォリアーズの「デス・ラインアップ」(スプラッシュブラザーズ/バーンズ/イグダーラ/グリーン)が、まるで機能していない。

レギュラーシーズンでは、ネットレーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)で「+47.0点」という驚異的な数字を記録していたこのラインアップも、カンファレンスファイナル4試合では合計プラス/マイナスで「-27点」(ネットレーティングは-35.3点)と大幅にパフォーマンスが下落。絶対に有利だと思われていたスモールラインアップ対決で、サンダーのスモール(ウェストブルック/ウェイターズ/ロバーソン/KD/イバカ)に叩きのめされるという予想外の展開となっている。

今季優勝の大本命であるウォリアーズだが、ここにきてまさかの2試合連続惨敗。1勝3敗の崖っぷちに陥ったチームがシリーズ逆転勝利を果たした例は、過去232チーム中9チームのみだ(2015ロケッツ、2006サンズ、2003ピストンズ、1997ヒート、1995ロケッツ、1981セルティックス、1979ワシントン・ブレッツ、1970レイカーズ、1968セルティックス)。

ウォリアーズとサンダーのシリーズ第5戦は、現地26日にオラクルアリーナで行われる。

ボックススコア:「NBA

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いつもたくさんのコメントをありがとうございます。最近、返信が遅くなっており、申し訳ありません…



  • とりまる

    これはGSW、相当追い込まれましたよね。正念場です。サンダーのスモールラインアップがここまで機能するとは考えられませんでした。プレーオフ序盤で、カリーが離脱した時から、ウォリアーズは歯車が狂った感じがしますね…
    次のオラクル・アリーナでの試合は必勝が求められますが、グリーンの調子が悪すぎるのがネックです。ここからの逆転も、GSW本来のチーム力が出てくると、ありえなくもないですが…

    • まさかの展開ですね。OKCがいきなりここまでディフェンス力をあげてくるとは…。SASとのシリーズで火がついた感じでしょうか。特にスイッチのタイミングやコミュニケーションが絶妙で、まるで昨季のウォリアーズにサイズを加えたかのようなハイレベルな守備です。
      ドレイモンドはデュラントにマークされて苦戦していますね。あとはメンタル的な部分もあるのか、アダムスの股間に蹴りを入れて以降の6ピリオドでは、FG成功率8.3%(12本中1本)、8ターンオーバー、6アシストと完全にGSWの足を引っ張っています。
      ただ第5戦は持ち直してくると思います。73勝チームがこのまま終わることはないはず。

  • 通りすがりのGSWファン

    攻守の要であるグリーン、そしてGSW全体が潰されてしまっていますね。とても73勝したチームには見えず、OKCの方がRS中の強かったGSWのように見えます。
    笛はOKC寄りに見え、カリーのマークもファウルではと思うシーンが幾つかありましたが、それを差し引いてもOKCはすごい。OKCは全員がステップアップしていますね。
    もはや負けられない状況ですが、次はオラクルですし最後まで諦めず応援します。

    • 第5戦はウォリアーズが勝つと思っていますが、それにはカリーとグリーンがレギュラーシーズンのパフォーマンスを取り戻さないとですね。ただサンダーはこれまでのシリーズで、GSWの最大の武器であるカリーとグリーンのピック&ロールをほぼ無力化しているので、ウォリアーズはどこから攻めるべきか…。
      デュラントがドレイモンドをマークしているのがカギですね。GSWのピック&ロールに対して、デュラントは問題なくカリーにスイッチして1on1でガードできるので、ウォリアーズはRSのように相手の守備を混乱させられなくなっています。
      とりあえず、派手なパスを控えて、ターンオーバーを減らし、もう少しドライブからインサイドを攻められればと思います。

  • YusukeIndia

    OKCが大変強いのは事実ですが、現在のウォリアーズはRSで73勝したチームとは完全に別のチームですね。
    特に昨日はカリー、グリーン、トンプソン(3Q除く)がまるでダメでしたね。あれだけターンオーバーとシュートミスしてりゃ絶対に勝てません。テレビ見ながら何やってるんだ?って何回も叫んじゃいました。
    去年から赴任したインドで、テレビでたまたまカリーのプレーを見て衝撃を受け、20年ぶりにNBAのファンになりました。カリーを中心としたGSWチーム雰囲気が素晴らしく、試合を見る度に実生活で何度も元気づけられました。
    何とかRSのウォリアーズのプレーを取り戻して欲しいです!追い込まれたのは事実ですがウォリアーズとカリーの実力はこんなもんじゃないと信じたいです!

    • >RSとは完全に別のチーム
      私はスパーズファンですが、セミファイナルではまったく同じことを思いました。頼むからリバウンドを取ってくれ!とテレビの前で何度叫んだことか…。
      GSWとSASはレギュラーシーズンで合計ホーム3敗と圧倒的でしたが、そんなチームにいつものバスケをさせないというのが、OKCの恐ろしいところだと思います。

      ただGSWはこのままでは終わらないと思いますよ。昨季優勝から、今季は実現不可能と考えられていたブルズの72勝を追い抜いたチームなので、意地を見せてくれるはず。

  • masayann

    これは終わった、、、かな?という感ですね。シーズン73勝したGSWはどこにいってしまったのか、、、

    • まだまだチャンスはあると思いますよ。これまでのNBAでシリーズ1勝3敗からカムバックしたケースは稀ですが、それを実現できるとすれば、73勝を達成したウォリアーズをおいて他にいないはず!

  • Ma Yo Kawakami

    大逆転するには、まずデュラントとラスの攻略法を考えないと。

    • ですね。特に第3~4戦では、デュラントのディフェンスが素晴らしかったので、次はそこをどう切り崩せるか。ピック&ロールでスイッチした際に、カリーがもっとドリブルからデュラントやイバカを攻められればいいのですが…。

  • spi

    こうなるとG1の負けが痛いです。サンダーはしっかりホームで勝ちましたから、もう王手か、という印象。ホームでお互い白星なら2−2でタイだったのに。
    RS、カリーの3ptで追いついてOTで勝ったあの試合が嘘のようです。あの時のサンダーも本気で勝ちに来ていたように見えましたが・・
    GSは楽勝が多かったとは言え、粘り勝ちも逆転もありました。とりあえず次は勝って、何とか意地を見せて欲しいです。
    しかし前のOKCと比べ、ラスがすっかり落ち着きを見せ始めた感じがして、脅威です。

  • お茶

    急激に力をつけ一度優勝したチームと、長年優勝候補と謳われながらも優勝を逃してきたチームの執念の差を感じました
    ただデュラントは相変わらずイグドラトニアレタイプには苦戦しますね
    サンダーのインサイドの運動能力についていけるのはエジーリぐらいなのでしょうけど、ハックされてしまうと厳しい
    追い付けるチャンスのところでターンノーバーやシュートミスも目立ったと思います

  • Tea

    デュラントがOFよりDFで効きまくってるのが面白いですね
    スイッチからカリーとの1オン1でも普通にマッチアップできるしリムプロテクトも良い
    彼をPFに置くスモールラインナップですが彼は明らかにイバカよりデカイですし(アダムスと同じくらい?)

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