アデトクンボが自己ベスト52得点もバックス敗北、76ersはプレイオフ進出確定
現地17日にファイサーブ・フォーラムで行なわれたフィラデルフィア・76ers対ミルウォーキー・バックスの試合では、イーストを代表するスーパースター2人による壮絶なバトルが繰り広げられた。
バックスからは、ヤニス・アデトクンボがキャリアハイの52得点、16リバウンド、7アシストで大暴れ。バックスの選手が50点ゲームを達成するのは2009年11月のブランドン・ジェニングス以来初で、さらに50得点以上でのダブルダブルは1975年のカリーム・アブドゥル・ジャバー以来44年ぶりとなる。
対する76ersは、ジョエル・エンビードが40得点、15リバウンド、6アシストをマーク。ESPNによると、両チームの選手がそれぞれ40得点/15リバウンド以上を記録した試合は、1966年3月のニックス対レイカーズ戦(エルジン・ベイラーとウォルト・ベラミー)以来半世紀ぶりだという。
▼歴史的なデュエル
記録的なデュエルを制したのは、エンビード率いるシクサーズで、前半に二桁得点差を奪取するとそのまま最後までリードを維持。デンビードの他にはジミー・バトラーが27得点、J.J.・レディックが19得点で勝利に貢献し、チーム合計でスリー32本中15本に成功とジャンプショットが好調だった。
これでシクサーズはシーズン成績を45勝25敗に更新。バックス、ラプターズ、ウォリアーズに次いで、今季リーグで4番目にプレイオフ進出を確定させたチームとなった。
一方で、オールスターブレイク以降で初のホーム黒星を喫したバックスは、アデトクンボの他にクリス・ミドルトンが19得点、ブルック・ロペスが14得点を獲得。シクサーズとは対照的に、スリー成功が50本中わずか16本とシューティングに精彩を欠いていた。
バックスにとって、エースがキャリアベストなパフォーマンスを見せたホームゲームで勝利できなかったのは痛いが、対76ersの守備戦略自体は間違っていなかったと思う。
インサイドの守備を最優先にしながら、相手のフロントコート陣に外からシュートを打たせる。この日の試合でも、エンビードに13本、マイク・スコットに6本のスリーを打たせつつ、ベストシューターであるレディックの3Pアテンプトをわずか4本に抑えた。
なおこの日の審判にはグッジョブと言いたい。アデトクンボが第4Q終盤にベン・シモンズの上からカウント・ワンスローのダンクを叩き込んだ際、相手を睨みつけながら雄叫びをあげるがテクニカルファウルはなし。その次のポゼッションで、今度はシモンズがヤニスの上からプットバックダンクを決め、仕返しとばかりに同じような挑発のジェスチャーをするが、テクニカルはコールされなかった。
他の試合でも、これくらい選手たちの感情表現に対して寛容であってほしい。
今季のシクサーズとバックスは直接対決で1勝1敗。4月4日の対戦でレギュラーシーズンシリーズの決着が付く。
ボックススコア:「NBA」