セルティックス、エイブリー・ブラッドリーをピストンズに放出
NBAでは現地7日、ボストン・セルティックスとデトロイト・ピストンズの間でトレードが成立。セルティックスはガードのエイブリー・ブラッドリーと2019年ドラフト2巡目指名権を放出し、ピストンズからフォワードのマーカス・モリスを獲得する。これでセルティックスは、ゴードン・ヘイワードをロスターに加えるためのキャップスペースを確保することができた。
ヘイワード獲得に必要なキャップ調整のためのトレード候補として、他にジェイ・クラウダーとマーカス・スマートの名前が挙がっていたが、最終的にセルティックスは来季が契約最終年となるブラッドリーとの決別を選択。チーム屈指のペリメーター・ディフェンスとシューティングを失うのは痛いが、代わりに手に入れたモリスは複数のポジションにスイッチできる万能な選手で、レブロン・ジェイムスをガードできる(もちろんある程度だが)数少ないイーストのフォワードでもある。またサラリーの面で見ても、来夏FAで高額オファーが必要と見られるブラッドリーに対し、モリスの契約は残り2年で約1000万ドルと非常にリーズナブルだ。
▼マーカス・モリス、キャリアハイ37得点
今オフのセルティックスはケリー・オリニクやアミール・ジョンソン、タイラー・ゼラーの離脱により、フロントコートの層が薄くなったが、クラウダーとモリスは2人ともスモールラインアップの4番をこなせる。さらにヘイワードの加入もあり、ウォリアーズやキャブスのスモールボールに対して、これまで以上に柔軟なスイッチディフェンスを展開できるようになるはずだ。ブラッド・スティーブンスHCが理想とする“ポジションレス”なロスターにより近づいたと言えるかもしれない。
「もはや私は5つのポジションで考えていない。今はシンプルに3つのポジション。ボールハンドラー、ウィング、そしてビッグだと思う。この考え方は非常に重要だ。我々はここ数年でより万能なチームになっている」
– ブラッド・スティーブンス
とりあえず来季セルティックスの先発ラインアップがどんな形になるのか、全く予想がつかない。2番に入るのはスマート?フロントコートはヘイワード、クラウダー、ホーフォードのスモールでスタートするのか?それともルーキーのアンテ・ジジッチをセンターで先発起用して典型的なラインアップで臨むのか?ジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンら若手タレントがどれほどプレイタイムを稼げるのかにも注目だ。
なお今回のトレードとヘイワードの移籍により、2010年ドラフト1巡目指名の選手で最初のチームに残っているのは、ワシントン・ウィザーズのジョン・ウォールのみとなった。
Image by Keith Allison
参考記事:「ESPN」