ミルウォーキー・バックスが3年連続でのイーストセミファイナル進出に王手
ミルウォーキー・バックスは現地27日、アメリカン・エアラインズ・アリーナで行われたマイアミ・ヒートとのファーストラウンド第3戦に113-84で圧勝。第2戦に続いてヒートを大差で下してシリーズを3勝0敗とし、カンファレンスセミファイナル進出に王手をかけた。
この日のバックスは、クリス・ミドルトンが22得点、ドリュー・ホリデーが19得点/12アシスト、ヤニス・アデトクンボが17得点/17リバウンドと、ビッグスリーが再びチームを牽引。
ヒートの第1Q得点を14点に抑える好守備でペースを握ると、ハーフタイムには13点リードを奪取。後半に入ってからもバックスの勢いが衰えることはなく、第3Qを37-24で上回って一気に点差を25点以上に広げ、早々と勝負を決めた。
一方で3連敗を喫したヒートは、ジミー・バトラーが19得点、バム・アデバヨが17得点をマーク。2人ともバックスのタイトな守備に苦戦し、なかなかインサイドで点を取れなかった。
ヤニス専用クロック
シリーズ第1戦では、超レアなフリースローの10秒バイオレーションをコールされて話題となったヤニス・アデトクンボ。この日のTNTの試合中継では、そんなアデトクンボに対して、専用のフリースロータイマーが用意された。
10秒過ぎてるし笑
シリーズの行方は?
バックスvsヒートは、個人的に今年の第1ラウンドで最も楽しみにしていたシリーズの一つだったが、蓋を開けてみれば完全にワンサイドな展開。このままバックスがスウィープしそうな勢いだ。
昨季プレイオフでの対戦(イースト準決勝)はヒートが4勝1敗で圧勝したが、今年は去年といったい何が違うのか?
まずバックスのロスターが昨季よりもパワーアップしているのは確実。先発PGをエリック・ブレッドソーからドリュー・ホリデーにアップグレードできたのが何より大きい。
今シリーズでのホリデーはプレイメイカーとして大活躍しており、16.7得点/10.0アシストを平均。3試合における+/-では、107分の出場時間で+88という驚異的な数字を記録している。
ホリデーと同じく今季に加入したブリン・フォーブスとボビー・ポーティスのベンチユニットも、同シリーズでそれぞれスリー成功率約50%を平均とチームに貢献中だ。
また今季のバックスは、チームディフェンスの柔軟性もアップ。相手のガード/センターのピック&ロールに対してブルック・ロペスを常に深く守らせる所は変わっていないが、その他のペリメーター守備ではようやくスイッチを多用するようになった。
去年のシリーズでは、ヒートのシューター陣にスクリーンとカットから守備をボロボロに切り崩されてしまったが、今年はガード&ウィングのスクリーンプレイなどに対して瞬時にスイッチして上手く対応している。
バックスとヒートのシリーズ第4戦は、現地29日に再びアメリカン・エアラインズ・アリーナで行われる予定。なおシリーズ0勝3敗からの逆転は、NBAプレイオフ史上でまだ1度も起きていない。
ボックススコア:「NBA」