バックスがイースト決勝進出に王手
18年ぶりのカンファレンスファイナル出場に王手。
ミルウォーキー・バックスは現地6日、TDガーデンで行われたボストン・セルティックスとのカンファレンス・セミファイナル第4戦に113-101で勝利。第1戦での大敗から3連勝をあげてシリーズを3-1とし、イーストファイナル進出まであと1勝に迫った。
この日の試合は、序盤に好守備でリードを奪ったセルティックスに対し、第2Q中盤からバックスが追い上げて逆転。バックスは後半開始4分でヤニス・アデトクンボが4つ目のファウルを取られてベンチに下がることを余儀なくされるが、2点ビハインドで迎えた第3Q残り4分30秒から、ジョージ・ヒルを中心としたセカンドユニットが17-7のランでピリオドをクローズする大奮闘を見せ、一気に流れを引き寄せる。
第4Qは、ベンチで体力を温存していたアデトクンボがピリオド17得点で試合をテイクオーバーし、セルティックスの反撃を振り切った。
バックスはヤニス・アデトクンボがFG22本中15本からゲームハイの39得点、16リバウンド、4アシストを記録。離れて守ろうとするセルティックスディフェンスに対して2本のスリーを沈めた他、スピンムーブからのツーハンドダンクなど超人的なプレイもいくつか決めた。
この日のヤニスはいつも以上にペイントエリアでの得点力が凄まじく、リストリクテッドエリア内で12本中11本のショットに成功。チーム全体では、ペイントエリアで66得点を奪っている。
▼これはずるい
https://twitter.com/Bucks/status/1125571468908167169
▼第4戦ヤニスのショットチャート
バックスはアデトクンボの他、エース不在の第3Qを牽引したヒルが15得点、5アシストで勝利に大貢献。さらにベンチからは、パット・コノートンが9得点/10リバウンドをマークして、主なマッチアップだったゴードン・ヘイワードをアウトプレイする活躍を見せた。
ホーム2連敗で崖っぷちに立たされることとなったセルティックスは、カイリー・アービングの22得点/10アシスト、アル・ホーフォードの20得点を含め、スターター全員が15得点以上を獲得。ただアービングはFG22本中7本と調子が悪く、さらにチーム全体のスリー成功数が41本中9本とジャンプショットに精彩を欠き、この日はマーカス・スマートが戦線復帰したが、ベンチ得点は合計でわずか7点に終わっている。
今オフには、アービングがプレイヤーオプション破棄でFAになる権利を持っている。今季開幕前はセルティックスのアリーナでファンたちに向けてチームとの再契約を宣言していたが、シーズン中盤には「アービングが移籍を検討している」といった報道が飛び出し、アービング自身も2月のインタビューで「僕のキャリアにとってベストな選択をするつもりだ」とコメントしていた。なのでこの日の試合が、アービングにとってセルティックスとしての最後のホームゲームになる可能性もある。
バックスとセルティックスのシリーズ第5戦は、現地8日にファイサーブ・フォーラムで行われる。
ボックススコア:「NBA」