クリス・ミドルトンがOT残り0.5秒にゲームウイナー、バックスがプレイオフ初戦に勝利
NBAでは現地5月22日、2021プレイオフがついに開幕し、第1試合でイースト3位のミルウォーキー・バックスと6位のマイアミ・ヒートが対戦。バックスがオーバータイムの末に109-107でヒートを破り、シリーズ初戦を白星で飾った。
バックスに勝利をもたらしたのは、クリス・ミドルトンの一発。同点で迎えたOTのラストポゼッション、ボールを託されたミドルトンはドリブルで右ショルダーに攻め入り、決勝点となるフェイダウェイ・ジャンパーを残り0.5秒で沈めた。
「僕は自分に自信を持っている。ショットに失敗することはたくさんあるし、成功することもたくさんある。とにかくシーズンや練習で費やしてきた自分の努力を信じなければならない」
– クリス・ミドルトン
シリーズ先手を取ったバックスは、ミドルトンがチームハイ27得点、ヤニス・アデトクンボが26得点/18リバウンドをマーク。ドリュー・ホリデーは20得点/11リバウンドのダブルダブルを記録しつつ、OT最後の守備ではジミー・バトラーのショットをブロックして勝利を確実にする値千金のプレイを決めている。
この日のバックスはスリー31本中わずか5本成功と、外のシュートが壊滅的だったが、ペイントエリアやファストブレイクで得点を稼いだ。
一方で敗れたヒートは、ゴラン・ドラギッチがベンチから27得点、ダンカン・ロビンソンが24得点で奮闘。バックスとは反対に、スリー40本中20本に成功とロングレンジが好調だったが、ペイントエリア得点がわずか24点と、バックスのインサイド守備に大苦戦した。
第1戦の両チームのショットチャートは対照的:
▼バックス
▼ヒート
他には、バトラーがFG22本中4本成功の17得点、バム・アデバヨがFG15本中4本成功の9得点と、チームのトップ2が得点面で振るわず。バックスとヒートのシリーズ第2戦は、現地24日に再びファイサーブ・フォーラムで行われる。
10秒バイオレーション
この日の試合では、1点差で第4Q残り1分6秒という勝負所で、ヤニス・アデトクンボに対してフリースローの10秒バイオレーションがコールされた。
NBAには、フリースローラインで審判からボールを渡されてから10秒以内にシュートを打たなければならないルールがある。この10秒バイオレーションがコールされること自体が極めてレアだ。
アデトクンボは以前からフリースローを打つのが遅いと指摘されていたが、まさかこんな大事な場面でコールされることになるとは…。
ボックススコア:「NBA」