ブルズのパトリック・ウィリアムズが手首の怪我で4~6カ月の戦線離脱、今季全休の可能性も
シーズン開幕4勝1敗と久々の好スタートを切った今季シカゴ・ブルズに大打撃だ。
ブルズは現地29日、2年目フォワードのパトリック・ウィリアムズが左手首の月状骨の脱臼によりチームを離脱することを発表。ウィリアムズは靭帯修復の手術を予定しており、復帰までに4カ月~6カ月ほど必要になる見込みだという。
ウィリアムズが怪我を負ったのは、28日に行われたニューヨーク・ニックス戦の第3Q序盤。ダンクを狙ってジャンプした際にハードファウルを受けて空中でバランスを崩し、左手を下敷きにするような形でフロアに激しく転倒した。
2019年ドラフト4位指名で、今季がリーグ2年目のウィリアムズは、シーズン5試合で6.6得点、2.2リバウンドを平均。スタッツ自体は昨シーズン(9.2得点、4.6リバウンド)より下がっているが、守備面ではすでにブルズにとって最も重要と言える存在であり(時にはスモールラインアップのセンターも務めた)、多くの試合で対戦相手のエースをマークするのはウィリアムズの仕事だ。
今回の怪我は、5年ぶりのプレイオフ復帰を目指すブルズ、そしてウィリアムズ自身の成長にとっても最悪のニュース。またブルズがプレイオフよりも先を狙うには、ウィリアムズの3&Dプレイヤーとしての進化が必須条件の一つだと思う。
今季のブルズは、特にパワーフォワード(ビッグ・ウィング)のデプスが薄い印象。ウィリアムズの代わりとして、同じく守備に定評のあるジャボンテ・グリーンが先発ラインアップに入る可能性が高いが、そうなるとサイズの面でやや不安がある上、ベンチユニットがスカスカになってしまう。
ブルズはブーチェビッチとデローザンを獲得して今のチームを作るため、2021年の8位指名を含むドラフト1巡目指名権を3つを放出。今後しばらくは、トレードアセットとして自軍の1巡目指名権を使うことができない。
ブーチェビッチとデローザンはすでに30代。ブルズとしては1年でも無駄にできない状況だったので、そんな中でのウィリアムズ離脱のニュースは本当に残念だ。
参考記事:「ESPN」