パンアメリカン準決勝でカナダがUSAに勝利、A.ベネットは18得点/14リバウンドの活躍
カナダ・トロントで現地24日、2015年パンアメリカン競技大会の男子バスケットボール準決勝が行われ、地元のカナダ代表が111対108でアメリカ代表を破り、決勝進出を決めた。
パンアメリカンゲーム(Pan American Games)は、南北アメリカ大陸の国々の間で4年に1度開催されるスポーツ競技大会。今年のバスケットボール競技は、アメリカ、予選を勝ち抜いた中南米6ヵ国、ホスト国カナダの代表8チームで争われる。
準決勝は、アメリカの3点リードで迎えた第4Q残り35秒に、カナダが同点のスリーポイントを沈めて延長戦に突入。OTではカナダが14-11でアメリカをアウトスコアして勝利を手にした。
▼準決勝ハイライト
この日のMVPは、今年からケンタッキー大への進学が決まっている18歳のジャマール・マレー(カナダ)だ。
最初の3クォーターは無得点だったマレーだが、そこからエンジンがかかり、第4Qとオーバータイムの15分間で22得点を獲得。レギュレーション残り35秒での同点スリー、さらには2点ビハインドで迎えたOT残り1分30秒からの2連続スリーなどクラッチショットを次々と決め、カナダを勝利に導いた。
マレーは22得点の他に、6アシスト、4リバウンドを記録している。
▼ジャマール・マレー、準決勝ハイライト
カナダは他に、オーランド・マジックに所属するアンドリュー・ニコルソンがゲームハイの31得点、10リバウンドをマーク。2013年ドラフト1位指名でミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・ベネットは、28分の出場で18得点、14リバウンド、FG成功率67%の活躍をみせた。
一方のUSAは、元NBA選手で現在中国リーグ所属のボビー・ブラウンがチームハイの25得点、7アシストを記録。2シーズン前にデンバー・ナゲッツでプレーしたアンソニー・ランドルフが21得点、6リバウンド、2ブロックを獲得している。
FIBAやオリンピックと違い、アメリカがパンアメリカンの試合で敗北するのはそれほど珍しくなく、同大会では1983年以来1度も金メダルを獲得していない。今回も現役NBA選手の参加はサクラメント・キングスのライアン・ホリンズのみだった。
カナダはジャマール・マレーの他にも、2015年ルーキー・オブ・ザ・イヤーのアンドリュー・ウィギンスやキャブスのトリスタン・トンプソンなど、有望な選手が順調に育っている。5年後の東京五輪には面白いチームが出来上がっているかもしれない。
参考記事:「Toronto Star」