ラプターズのトリビュートビデオにビンス・カーターが感動の涙
2004年にネッツへと移籍して以来、ビンス・カーターは古巣トロント・ラプターズのエア・カナダ・センターに帰還する度に大きなブーイングで迎えられてきた。それはトレードから10年たった今でも変わっていない。
だが11月19日の夜だけは少し様子が違った。
現地19日に行われたメンフィス・グリズリーズ戦で、ラプターズはフランチャイズ最初で最大のスーパースターであるカーターのためにトリビュートビデオを上映。最初はいつものようにブーイングが巻き起こったが、映像が進むにつれて拍手へと変わり、やがてスタジアムは盛大なスタンディングオベーションに包まれた。
▼トリビュートビデオ
移籍以来初めて古巣ファンから温かい声援を贈られたカーターの目には感動の涙が浮かんでいた。
試合は、第4Q開始時点で6点差を追いかけていたラプターズが逆転勝利。カーターは28分の出場で7得点とやや精彩を欠いていた。
カーターとの醜い決別から10年。ラプターズは見事に再建を果たし、昨季は48勝34敗で球団史上最高の成績を記録した。カーターに対するラプターズファンたちの怒りが完全に消えうせる時期が来ているのかもしれない。
▼カーターの初古巣凱旋、2005年4月15日
Video:「YouTube」