ステフィン・カリーが再び40得点、教科書に載せるべき第4Qパフォーマンス
ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが現地18日、ロケット・モーゲージ・フィールドハウスで行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦で、9本のスリー成功から40得点をマーク。今季4度目となる40得点超えでウォリアーズを104-89での勝利に導いた。
第3Qを終えた時点でのスコアは81-68でキャブスのリード。13点ビハインドで第4Qに臨んだウォリアーズは、カリーが最終ピリオドだけで20得点をあげて試合をテイクオーバー。第4Qを36-8でアウトスコアする怒涛のランで逆転勝利を掴み取る。
カリーの真骨頂
上の動画では、ぜひともボールではなくカリーの動きだけに注目して欲しい。カリーのオフボールムーブがキャブス守備を大混乱に陥れていく様子がよく分かる。
最初のプレイでは、カリーがスクリーンを使ってダリウス・ガーランドを完全に巻いてオープンスリー。ガーランドは前半にも同じようなミスを何度かしていたため、キャブスは身体能力の高いアイザック・オコロをスイッチさせるが、それでもカリーを止められない。
オーバープレイでスリーを潰そうとするオコロに対し、カリーはスクリーンやフェイクカットを駆使して翻弄。特に残り時間10分でのシーケンスはバスケの参考書に載せるべき卓越したオフボールプレイだった。
▼これ
カリーはまず3Pラインへと走る見せかけて、リムへとカットしたオット・ポーターのためにスクリーンをセット。続いてオコロにバックカットを仕掛けて、自身がゴール下でノーマークとなる。
このプレイで、ウォリアーズはレイアップのチャンスを2度も見過ごしてしまったが、カリーは動くことを止めない。最後はカウンターカットから逆サイドへと走り、キャッチ&シュートのスリーを沈めた。
この時点でキャブスディフェンスは完全に崩壊。カリーのスリーを警戒しすぎるあまり、ペイントエリアの守備がボロボロになってしまう。
これぞカリーの真骨頂。オフボールでこれだけ相手の守備を混乱させられるスター選手は他にいない。マッチアップするディフェンダーにとってはまさに悪夢で、気を抜ける瞬間がひとときもない。
なお今季のカリーは、開幕15試合で通算85本のスリーに成功。自身が保持する1シーズンの3ポイントショット記録(402本)を余裕で塗り替えるペースだ。
今季3勝2敗としたウォリアーズはカリーの他、ドレイモンド・グリーンが14アシストで活躍。スターター4人が欠場した満身創痍のキャブス(9勝8敗)は、ガーランドが25得点、ケビン・ラブとディーン・ウェイドがそれぞれ17得点をあげている。
ボックススコア:「NBA」