スパーズのデリック・ホワイトが踵の怪我で6~8週間の離脱へ
これは呪いの類かな?レギュラーシーズン開幕直前で、また1人スパーズの若手ガード陣から負傷離脱者が出てしまった。
サンアントニオ・スパーズは現地12日、2年目ガードのデリック・ホワイトがMRI検査で左足の足底腱膜損傷と診断されたことを発表。復帰時期は6~8週間後になるという。
ホワイトが負傷したのは現地10日のアトランタ・ホークス戦。当初は軽い怪我だと見られ、12日のマジック戦ロスターから外れたのも、レギュラーシーズン開幕戦に向けた調整だと報じられていたので、今回のニュースは寝耳に水だ。
昨季がプロ1年目だったホワイトは、シーズンの大部分を左手骨折のリハビリとGリーグで過ごし、スパーズでは17試合出場で3.2得点を平均。今夏のサマーリーグでは、オールラウンドなスキルを持ったコンボガードとして注目を集め、今季はマヌ・ジノビリの後継者とはいかずとも、セカンドユニットのスコアラー/プレイメイカーとしての活躍が期待されていた。
今オフのスパーズはホワイトの他にも、デジャンテ・マレーが前十字靭帯断裂、新人のロニー・ウォーカーが半月板断裂と、ここ3年のドラフト1巡目指名選手が3人とも長期離脱の見込み。シーズン開幕前からチームは満身創痍の状態で、特にバックコートのローテーションが壊滅的だ。こうなると、マヌ・ジノビリの引退やトニー・パーカーの移籍が一層惜しまれる。
現状では、シーズン開幕時に1番ポジションに入れそうなのはパティ・ミルズとブリン・フォーブスのみだが、2人ともポイントガードよりも、オフボールを得意とするSG寄りの選手。ピック&ロールなどオンボールでオフェンスを指揮できるのが、新加入のデマー・デローザンしかいない(昨季はキャリアハイの5.2アシストを平均)。
スパーズがガード陣補強のために取れる選択肢は、部分保証契約のクインシー・ポンデクスターをウェイブしてロスタースポットを空けるか、もしくはマレー離脱で適用されるディスエイブルド・プレイヤー例外条項(負傷した選手の代わりにキャップを超えてFAと契約できる)を使うか。現時点では、ジャミール・ネルソンやジャマール・クロフォード、アーロン・ブルックス、マリオ・チャルマーズらベテランガードがフリーだ。もちろんトレードもオプションの一つ。
参考記事:「Spurs」