ブレイザーズのエネス・カンターが過去20年で4人目の30リバウンド、球団新記録を樹立
今世紀に入ってから4回目となるモンスタースタッツが飛び出した。
NBAでは現地10日、ポートランド・トレイルブレイザーズのエネス・カンターが、モダ・センターで行われたデトロイト・ピストンズ戦で24得点、30リバウンドのダブルダブルで大暴れ。1試合のリバウンド数で、ブレイザーズの球団新記録を打ち立てた。
2000年以降で、1試合に30リバウンド以上を記録したのは、ケビン・ラブ、アンドリュー・バイナム、ドワイト・ハワードに次いで、カンターが4人目となる。
- ケビン・ラブ:31得点/30リバウンド(2010年)
- アンドリュー・バイナム:16得点/30リバウンド(2012年)
- ドワイト・ハワード:32得点/30リバウンド(2018年)
- エネス・カンター:24得点/30リバウンド(2021年)
この日のカンターが獲得した30リバウンドの内、12本がオフェンスリバウンド。これもブレイザーズの球団新記録だ。
カンターは試合後、「30リバウンドを達成できたのはとても素晴らしいこと。でもそれ以上に、チームメイトが喜んでくれたことが僕には嬉しかった」と喜びを語っている。
チームメイトのCJ・マッカラムは「NBAで最高のリバウンダー」とカンターを称賛するツイートを投稿し、フランチャイズエースのデイミアン・リラードも「100%」と賛成した。
「あれだけ多くのリバウンドを獲得するには努力と粘り強さが絶対に欠かせない。トップアスリートがたくさんフロアにいるこのリーグで、恐らくエネスは最も身体能力の低い選手だろう。そんな中で30リバウンドを記録するのは本当に特別なことだ」
「それが彼の才能。リバウンドの才能がある。僕がこれまでに一緒にプレイした選手の中で、彼は最高のリバウンダーだ」
– デイミアン・リラード
近年のNBAにおいて1試合30リバウンドは、60得点や20アシストよりも遥かにレアなスタッツ。「ビッグマンの黄金期」とされる1990年代の10年間でも、チャールズ・バークレー、デニス・ロッドマン、ディケンベ・ムトンボ、ケビン・ウィリス、ロニー・サイカリーの5選手しか達成者がいない。
なおNBA史上屈指のリバウンダーとされるロッドマンは、シカゴ・ブルズに移籍する前の1992年~95年の3年間だけで、5回の30リバウンドゲームを記録している。
ボックススコア:「NBA」