フレッド・バンブリート、ドラフト外選手として過去最高額の契約をゲット
2016年にドラフト外からNBA入りし、優勝チームの主力メンバーの一人へと大躍進を遂げたトロント・ラプターズのフレッド・バンブリート。FAだった今オフには、4年/8500万ドルというビッグな契約を獲得した。
4年/8500万ドルというと、一昔前ならオールスタークラスの選手のみが手にできる契約額だ。
例えばNBAサラリーキャップが2000万ドル以上高騰した2016年以前だと、2015年オフにサンアントニオ・スパーズと契約したラマーカス・オルドリッジが4年/8410万ドル、カワイ・レナードが5年/9500万ドルといった具合だった。
実際のところ、バンブリートの4年/8500万ドルは、ドラフト外の選手としてはリーグ史上最高の契約金となる。
▼歴代ドラフト外選手の契約金トップ4
プレイヤー | シーズン | 契約 | |
---|---|---|---|
1 | フレッド・バンブリート | 2020 | 4年/8500万ドル |
2 | ウェズリー・マシューズ | 2015 | 4年/7000万ドル |
3 | ティモフェイ・モズゴフ | 2016 | 4年/6400万ドル |
4 | ベン・ウォーレス | 2006 | 4年/6000万ドル |
バンブリートのような、いわゆる“ロールプレイヤー”が年俸20億円以上の高額契約を得られるようになったのは、近年のサラリーキャップがハイパーインフレしたため。
それぞれの契約成立年のサラリーキャップに占める割合を見ると、バンブリートの契約が今季キャップ上限(約1億1000万ドル)の19.3%なのに対し、ウォーレスの4年/6000万ドルは当時のキャップ(5300万ドル)の28%を占めていた。
なので、トータルの契約額だけをみればバンブリートの方が多いが、サラリーキャップのインフレ調整を加えると、ベン・ウォーレスが歴代ドラフト外選手の中で最もスーパースター的な契約を獲得したと言える。
いずれにせよ、ドラフト外からこれだけの契約金をゲットするというのは、すごく夢のある話だ。
バンブリートはドラフト漏れした2016年6月、Twitterに「自分自身に賭けろ」と投稿。そしてラプターズとの再契約が決まった日、4年前のツイートを引用しながら、その賭けに大勝利したことを高らかに宣言していた。
参考記事:「Hoops Hype」