ゴードン・ヘイワードが4年/1億2000万ドルでホーネッツに移籍へ
年俸3270万ドルという巨額のプレイヤーオプションを破棄して、今夏(今秋?)FAになるというギャンブルに打って出たゴードン・ヘイワード。どうやらその賭けに大勝利した模様だ。
ESPNによると、無制限FAのヘイワードは現地21日にシャーロット・ホーネッツとの契約に合意。契約内容は4年/1億2000万ドルで、4年目のサラリーもフルギャランティだという。
昨季のヘイワードは、52試合で17.5得点、6.7リバウンド、4.1アシストを平均。2017年にユタ・ジャズからFAでボストン・セルティックスに移籍してからは、不運な怪我に悩まされ続け、本来のポテンシャルを発揮しきれないまま退団する形となった。
▼昨季11月にはキャリアハイ39得点
現在ゴードンは30歳。3ポイントショットやボールハンドリング、プレイメイクなど何でもそつなくこなし、どんなラインアップにもフィットできる万能タイプのフォワードだ。
だがゴードンの年齢や怪我歴を考慮すると、完全保証の4年/1億2000万ドル契約は、ちょっと割高感がある。今後トレード不可能な重荷になってしまう可能性も高いだろう。
ただ、ホーネッツのような比較的人気の低いスモールマーケットチームにとっては、多少の割高オファーをしなければ、FAでスターレベルの選手をチームに迎えるのが難しいのも現実。
ホーネッツ(もしくはボブキャッツ)が獲得した大物フリーエージェントといえば、アル・ジェファーソンくらいしか思い浮かばない。
その一方で、割高契約には間違いないが、ホーネッツが強力な即戦力を得たのも事実。またヘイワード級の選手をFAで獲得できたということ自体が、球団にとって大きな意味を持つのかもしれない。
「シャーロットへ、僕のキャリアの次章を始めるのが待ち遠しい。ホーネッツのような素晴らしい球団のためにプレイする準備は出来ている」
ESPNによると、契約が合意に達する前日には、ホーネッツオーナーのマイケル・ジョーダンが直接電話でヘイワードに契約交渉していたらしい。
ホーネッツは2014年にも、当時制限付きFAだったヘイワードに高額契約をオファーしていたが、その時はユタ・ジャズがオファーシートにマッチしたため、移籍は実現しなかった。
今オフのホーネッツは、ドラフト全体3位指名でラメロ・ボールを獲得。現ロスターに絶対的エースは不在なものの、デボンテ・グラハムやPJ・ワシントン、マイルズ・ブリッジスなど有望な若手選手たちがいる。
なお報道によれば、ホーネッツはヘイワードとの契約に必要なキャップスペースを確保するため、ニコラス・バトゥームをウェイブする見込みだという。
参考記事:「NBA」