グレッグ・ポポビッチが通算勝利数で歴代コーチ1位に
ついにポップが頂点に立った。
サンアントニオ・スパーズは現地13日、ペプシセンターで行われたデンバー・ナゲッツとのプレイオフ初戦に101-96で勝利。これにより、スパーズのグレッグ・ポポビッチHCがレギュラーシーズンとプレイオフを合わせたコーチングキャリア通算勝利数で歴代首位となった。
コーチ | 通算 | RS | PO |
グレッグ・ポポビッチ | 1413勝 | 1245勝 | 168勝 |
レニー・ウィルケンズ | 1412勝 | 1332勝 | 80勝 |
ドン・ネルソン | 1410勝 | 1335勝 | 75勝 |
現在ポポビッチHCは、レギュラーシーズンとプレイオフの勝利数でそれぞれ歴代3位。両方でそれぞれ1位に浮上できれば最高だが、レギュラーシーズンはまだしも、プレイオフ通算では1位のフィル・ジャクソンと61勝の差があるので可能性はほぼゼロに近い(ここからファイナル4連覇すれば実現できる)。
▼ポポビッチ初勝利の瞬間、1996年12月14日
敵地で2位シード相手に大金星をあげたこの日のスパーズは、デマー・デローザンがチームハイの18得点、12リバウンド、6アシストをマーク。危うい場面はたくさんあったものの、第1Q終盤に奪ったリードを最後まで維持した。エースのラマーカス・オルドリッジがFG19本中6本と苦戦する中、ホームでの試合にめっぽう強いナゲッツ相手に(今季レギュラーシーズン34勝7敗でリーグ1位)第1戦を奪えたのは本当に大きい。
ポポビッチHCは試合後、「我々はヨキッチに理想的なプレイをさせなかったが、同時にナゲッツはラマーカスに思うようなプレイをさせてくれなかった」とコメント。ナゲッツにはオルドリッジに1on1で対応できる選手が複数いる。その逆もまた然りで、スパーズにはニコラ・ヨキッチと相性のいいディフェンダーがいる。このシリーズで勝敗を左右するのは、バックコート陣の出来栄えになりそうだ。
デリック・ホワイト
この日の勝利の立役者は、何といっても2年目ガードのデリック・ホワイトだろう。
第1Qはファウルトラブルで早々とベンチに下がることとなったが、途中からしっかりと立て直し、28分の出場でFG10本中7本成功から16得点、5アシストを記録。スパーズがナゲッツの勢いに飲み込まれそうになっていた第3Q中盤には、ポール・ミルサップの上から強烈なポスタライズダンクを叩き込む。
さらにスパーズの3点リードで迎えた試合終了間際には、ジャマール・マレーからボールをスティールして勝利を決めた。
https://twitter.com/TheRenderNBA/status/1117291039939878913
敗れたナゲッツは、ニコラ・ヨキッチが10得点、14リバウンド、14アシストをマーク。プレイオフデビュー戦でトリプルダブルを達成したのは、1960年のジョニー・マッカーシー、1980年のマジック・ジョンソン、2006年のレブロン・ジェイムスに次いで、ヨキッチが史上4人目となる。
ボックススコア:「NBA」