主力欠場のホークスがヒートに快勝、貴重なタイブレーカー獲得
NBAでは現地23日、アトランタ・ホークスが本拠地ステートファーム・アリーナでマイアミ・ヒートと対戦。トレイ・ヤングとクリント・カペラのコアメンバー2人が不在ながらも、118-103の大差でヒートを破り、今季成績をイースト4位タイの33勝27敗とした。
満身創痍で大事な一番に臨んだこの日のホークスは、ボグダン・ボグダノビッチが21得点/8アシスト、ジョン・コリンズが20得点でチームを牽引。さらにベンチからダニーロ・ガリナリとブランドン・グッドウィンがそれぞれ17得点、ルー・ウィリアムズが13得点と、セカンドユニットがステップアップして勝利に大貢献している。
▼Goodwin!
これでホークスは、ヒートとの今季レギュラーシーズンに2勝1敗で勝ち越し。最終成績が同じだった場合に上位となるタイブレーカーを獲得した。
生まれ変わったホークス
2月を終えた時点で14勝20敗のイースト11位と低空飛行していたホークス。だが3月に入ってからは、まるで別物のチームに生まれ変わっている。
ホークスでは、3月1日にロイド・ピアースHCが解雇され、後釜にアシスタントコーチだったネイト・マクミランが就任。マクミランが指揮官になって以降の26試合で19勝7敗の好成績を記録し、一気にイーストの順位を駆け上がった。
特に顕著なのは、サポーティングキャストの貢献度の違いだ。
昨季のホークスは、トレイ・ヤングがフロアにいないとオフェンスがまったく機能しない完全なワンマンチーム。今季前半もほぼ同じ体制だったが、マクミランHC就任後は状況が一変している。
今季2月までのホークス(36試合)は、ヤングがオフの時間帯に100ポゼッションあたりの得失点差で-7.8点という絶望的な数字を記録。だが3月以降(26試合)は、ヤングがフロアにいない時間帯でも+2.3点と、しっかり戦えるようになった。
ホークスがこれだけ急成長したのは、マクミランHCの手腕ももちろんあるだろうが、それ以上にボグダノビッチの完全復活が大きい。3月末にスターターに昇格してからのボグダノビッチは平均20.1得点/4.3アシストを記録と、チーム加入時に期待された準エースとしての役割を立派に務めている。
イーストの4~5位争い
現地23日を終えた時点での今季イースタンカンファレンスのシード争いは以下の通り:
ネッツ、76ers、バックスの3強状態は相変わらず。そこから少し離れて、ニックス、ホークス、セルティックス、ヒートの4チームが最大2ゲーム差でほぼ横並びだ。
イースト中堅の4チームとしては、何としても4位/5位シードを獲得したいところ。そうすれば、プレイオフ第1ラウンドで“イースト3強”との衝突を避けられる。
今季イーストは4位争いの他にも、7位~10位争いが見どころ。今年は7位から10位の4チームがレギュラーシーズン終了後にプレイオフ7~8位シードの2枠を争うプレイ・イン・トーナメントが行われる。
特に、今週10位に浮上したワシントン・ウィザーズは現在7連勝中と絶好調。ラッセル・ウェストブルックがOKC時代のようなパフォーマンスを取り戻しており、ウィザーズはプレイ・イン・トーナメントで絶対にあたりたくないダークホースになりそうだ。
ボックススコア:「NBA」