バトラーの残り0秒フリースローでヒートがシリーズ2勝0敗
マイアミ・ヒートが首位チーム相手に2戦連続で大金星をあげた。
ヒートは現地2日、ミルウォーキー・バックスとのイースタンカンファレンス・セミファイナル第2戦に116-114で勝利。シリーズを2勝0敗とした。
試合ラスト1分間は、まさに手に汗握る展開だった。
ヒートは第4Q残り54秒に、バム・アデバヨがエルボーからロングツーを沈めて、6点リードを奪取。
もしアデバヨが、こういったミドルレンジをコンスタントに決められるようになれば、クリス・ボッシュ並みのオールラウンダーになれそうだ。
残り50秒で6点リードと、絶対的に有利な状況に立っていたヒートだが、ここからまさかのメルトダウン。アデバヨのファウルアウトやインバウンドパスでのターンオーバー、さらに3ポイントシューターにファウルしてしまうなどミスを連発し、残り4.3秒で同点に追いつかれてしまう。
そして試合最後のポゼッションでは、ジミー・バトラーがブザービーターを狙ったステップバックショットに失敗。延長戦に突入かと思われたが、クローズアウトに飛び出たヤニス・アデトクンボがシューティングファウルをコールされ、この判定が勝負の決め手となった。
1つ前のクリス・ミドルトンへのファウルを含め、プレイオフにしてはちょっと笛が緩すぎな気も…。
“ヒートルズ”時代以来6年ぶりのイースト決勝進出まであと2勝に迫ったヒートは、ゴラン・ドラギッチがチームハイの23得点で活躍。新人のタイラー・ヒーローは、ベンチから17得点/4アシストをあげて、勝利に大貢献している。
一方で、シリーズ開幕2連敗を喫したバックスは、ヤニス・アデトクンボが29得点/14リバウンドのダブルダブルで奮闘。ミドルトンが23得点/8アシスト、ブルック・ロペスとエリック・ブレッドソーがそれぞれ16得点をマークした。
同シリーズでのバックスは、ハーフコートオフェンスが上手く機能していない。
第2戦では、オフェンスリバウンドやアデトクンボのリムアタックから、ペイントエリア得点を量産したものの、スリーポイントショットが25本中7本成功と不発。またレギュラーシーズンで見せた鉄壁の守備を発揮できず、ファストブレイクからの得点も少なかった。
ボックススコア:「NBA」