NBAオールスター2022ハイライト:カリーが新記録樹立でMVP、レブロンは地元で決勝弾
NBAでは現地2月20日、クリーブランドのロケット・モーゲージ・フィールドハウスで第71回オールスターゲームが開催。チーム・レブロンが163-160でチーム・デュラントを破った。
これでレブロン・ジェームズがキャプテンを務める「チーム・レブロン」は、2018年のドラフト制採用から5年連続でオールスターゲームに勝利。今年の試合は、レブロン自身が地元クリーブランドのアリーナでゲームウイナーを沈めるというドラマチックな形の決着となった。
レブロンの決勝弾
第3Qを終えた時点で139-138の大接戦となった2022年のオールスターゲーム。過去2年と同様、今年も最終ピリオドは時間無制限でターゲットスコア到達を競う「Elam Ending」のフォーマットが採用。第3Q終了時でリードしていたチーム・デュラントのスコア(139)に「24点」を足した163点がターゲットスコアとなった。
第4Qは両者一歩も譲らぬ展開が続き、ラメロ・ボールのスリーでチーム・デュラントが155-153でリード。対するチーム・レブロンは、そこから守備を一気に引き締めて8-0のランでターゲットスコアにリーチをかけると、最後はキャプテンのレブロンがディフェンダー2人の上から決勝点となるターンアラウンド・フェイダウェイをねじ込んだ。
▼大接戦の終盤
カリーがMVP
今年のチーム・レブロンで最もインパクトを残したのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーだ。
この日のカリーは27本中16本のスリーを沈めてゲーム最多の50得点をマーク。ポール・ジョージが保持していたオールスターゲームの3P成功数記録(9本)を大幅に上回る爆発的なパフォーマンスを見せ、2022年オールスターのMVPに輝いた。
特に中盤でのシューティングが凄まじく、第3Qの途中にはワンレッグやロゴからのショットを含め5本連続でスリーを沈めている。
▼16!!
カリーがスコアした50得点は、2017年のアンソニー・デイビス(52得点)に次ぐ歴代オールスターゲーム2位の記録となる。
チーム・レブロンはカリーの他、ヤニス・アデトクンボが30得点、決勝点を決めたレブロンが24得点/8アシストを獲得。クロージング・ラインアップに大抜擢された初出場のジャレット・アレンは、第4Q終盤でエンビードのマークやオフェンスリバウンドなどでファインプレイを連発して勝利に大貢献した。
一方で、キャプテンのケビン・デュラント不在だったチーム・デュラントは、ジョエル・エンビードが36得点/10リバウンド、デビン・ブッカーが20得点、トレイ・ヤングが13得点/10アシストをマーク。勝負所ではエンビードをガードのシューター4人(ヤング、ブッカー、ザック・ラビーン、ラメロ・ボール)で囲むオフェンス重視のラインアップで臨んだ。
以下、NBAオールスターゲーム2022からのハイライト:
モラントの360ダンク
トレイ・ヤングのロブパスから初出場のジャ・モラントが360のアリウープダンク。
アレンのクラッチブロック
キャブスのジャレット・アレンが155-155の正念場で見せた超ファインプレイ。試合後には、「彼には数試合前にポスタライズされたばかり。2度もやらせるわけにはいかない」とコメントした。
レジェンド集結
ハーフタイムには、『NBA75周年記念チーム』に選出されたレジェンドたちがステージに壇上。マイケル・ジョーダンや故コービー・ブライアントの名前がアナウンスされると、球場から大歓声があがった。
ジョーダン&マジック
ハーフタイム直前のバックステージにて。
ジョーダン:「おいマジック。シューズ取ってこいよ。今から俺とお前で1on1だ」
GOAT×2
ジョーダンとレブロン。別れ際にジョーダンが「お前ならやれる」的な言葉をかけているが、ここで2人がどんな会話を交わしたのか知りたい。
▼20年前と今
ジョーダン&ルカ
KGとレイ・アレン2022
ハーフタイムの『NBA75周年記念チーム』セレモニーより。まるで親の仇を見つけたかのような表情を見せるケビン・ガーネットが印象的。レイ・アレンとのわだかまりは未だに解消していない様子だ。
KGとアレンの確執が本格的に始まったのは、アレンがセルティックスからヒートへとFA移籍した2012年。もう10年になるが、当時からKGの姿勢は1ミリもぶれていない。
▼アレンの握手を無視するKG(2012年)
ボックススコア:「NBA」