エンビードが自己ベスト59得点、歴代76ersでウィルトとアイバーソンに次ぐ大記録
昨季得点王に輝いたフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードが、前代未聞のモンスタースタッツを叩き出した。
現地11月13日、エンビードは本拠地ウェルズ・ファーゴ・センターで行われたユタ・ジャズとのホームゲームでキャリアハイとなる59得点をマーク。さらに11リバウンド、8アシスト、そして自己最多タイの7ブロックとMVP級のパフォーマンスを披露し、チームを105-98での勝利に導いた。
この日のエンビードは、ローポストやエルボーから多彩なフェイスアップ・ムーブでジャズ守備を翻弄し、28本中19本のフィールドゴールに成功。特に終盤での活躍ぶりが凄まじく、第4Qだけで7本のFGと12本のフリースロー成功からピリオド26得点をあげている。
インサイドでの無敵ぶりに加え、まるでガード選手のようにワンドリブルから軽やかにフェイダウェイを放つ。まさに剛と柔を兼ね備えた稀有な7フッターで、「アキーム・オラジュワンの再来」などと絶賛されているのもうなずける。
そしてキャリアハイ59得点に負けないほどインパクト大だったのはディフェンス。7ブロックという驚異的なスタッツはもちろんだが、それ以上に数字として残らない部分での守りが秀逸だった。
例えばピック&ロールの守備。しっかりと長い両腕を広げてパスレーンを潰しつつ、ドライブやロール/ポップに対するスタンスやポジショニングも絶妙。ボールハンドラーとスクリーナーの両方を1人でカバーするような鉄壁のディフェンスで、ボールシェアを得意とするジャズのオフェンスを封じ込めた。
正直、攻守でこれほど支配的なパフォーマンスは、世界最高峰のNBAといえど、数年に一度あるかないかのレベルだと思う。
史上初
この日のエンビードがマークした59得点は、76ersでウィルト・チェンバレンとアレン・アイバーソンに次ぐ球団史上5位の得点記録。
また現地メディアによると、1試合で50得点&10リバウンド&5アシスト&5ブロック以上をマークしたのは、ブロック数が公式スタッツとなった1973-74シーズン以降で初だという。
ボックススコア:「NBA」