GSW新人のベル、レブロンと初対戦した感想は「テレビで見るのとはまったく違う」
オフシーズン真っただ中の8月下旬、ロサンゼルスのUCLA大キャンパスで、NBA選手やカレッジのトップタレントたちが多数参加するピックアップゲームが行われた。
この試合には、NBAからレブロン・ジェイムスやドレイモンド・グリーンをはじめ、ダレン・コリソン、アーロン・ゴードン、ニック・ヤングらがコートをシェア。2017NCAAトーナメントでオレゴン大のファイナル4進出に貢献し、Pac-12カンファレンスのDPOYに輝いたウォリアーズ新人のジョーダン・ベルもその一人だ。
ジョーダンはゲームを通してレブロンをマークしていたそうだが、そこで改めて“キング”の実力を思い知らされたという。現地メディアの取材でその日のゲームについて訊ねられた際、「テレビで見るよりもずっと凄かった」と初めてNBAのベストプレイヤーとマッチアップした感想を語った。
「僕はあの試合でずっとレブロンをガードしていたが、テレビで見るのとは違った。全くと言っていいほど違う。彼の大きさや素早さ、スマートさは驚異的だよ。(あるポゼッションで)彼は直立の姿勢でボールを持っていたんだけど、僕としてはこの体勢から抜かれることはないだろうと考えていた。僕はいい感じの守備スタンスだったし、彼も身構えていなかったからね。だけど次の瞬間にやられたよ。簡単に抜き去られたとは言わないが、彼があれほどクイックだとは思わなかった。直立の姿勢から、あれほど素早く動けるはずがないんだ。低くしゃがんでからならまだ理解できるが、直立の姿勢からあんなに素早く動ける選手を今まで見たことがない」
– ジョーダン・ベル
▼UCLAのピックアップゲーム
「僕はレブロンに対してすごくいい仕事をしたと思っていたんだけどね。でも当然ながら何本もショットを決められた。例えば彼がブロックでポストアップすれば、僕は後ろに押されないように踏ん張る。すると彼はそこから3Pラインあたりまでフェイダウェイして、ショットを沈めるのさ。人生で最高のディフェンスをしたつもりだったが、そんなの関係なかった」
3年連続でキャブスとファイナルを争い、レブロンの恐ろしさを身をもって理解しているドレイモンド・グリーンは、試合後に将来有望な新人にアドバイスを与えたそうだ。
「ドレイモンドと同じチームだった。彼はこう言っていた、『いいか、あんなショットを決められたら、お前に出来ることは何もない。とにかく次のプレイに集中しろ』とね。それから、『レブロンにああいったショット(フェイダウェイ)を打たせるのは、チームにとって良いことだ。俺たち(ウォリアーズ)は、彼が2点ゴールを決めるよりも多くのスリーを決めるんだからな』とアドバイスしてくれた」
– ジョーダン・ベル
ルーキーのベルにとっては、シーズン開幕前からリーグトップのバスケを味わえる貴重な経験になったことだろう。
参考記事:「CSN Bay Area」