ニックスのケンバ・ウォーカーがチーム離脱、今季残り試合を欠場へ
ニューヨーク・ニックスは現地23日、ポイントガードのケンバ・ウォーカーが今季の残り試合をすべて欠場することを正式に発表した。
ウォーカーは手術を必要とする怪我を負ったわけでは決してない。ニックスのレオン・ローズ球団社長は声明文で、「来季に向けた準備を進めるため。我々は彼の決断を全面的にサポートする。彼のオンコートでの長期的な成功こそがチームにとっての優先事項だ」とウォーカーのチーム離脱について説明している。
昨年オフにサンダーとのバイアウトを経てニックスに移籍したウォーカーは、今季37試合の出場でキャリアワーストとなる11.6得点、3.5アシストを平均した。
「チーム守備を優先するため」というトム・シボドーHCの方針により、11月に早くもニックスのローテーションから外されることとなったウォーカー。デリック・ローズの負傷離脱を受けて12月下旬にスターターへと復帰すると、シーズンハイ44得点やキャリア通算3度目のトリプルダブル達成など、立て続けに大活躍を見せる。
▼クリスマースゲームでTD
年末にようやく調子が上がり始めたかに見えたウォーカーだったが、1月に入ってからは膝の痛みに苦しめられてパフォーマンスが低下。二桁得点にすら届かない試合が多くなっていたため、今回の残りシーズン欠場を決断したのだろう。
なおウォーカーの契約は2022-23シーズンいっぱいまで継続。今夏もしくは来季中にトレードされる可能性は非常に高いと思う。今季のニックスは、ウォーカーが出場した試合で16勝21敗を記録した(ウォーカーのいない試合は9勝13敗)。
ニックスのPOチャンスは?
昨季に2012-13シーズン以来8年ぶりとなるプレイオフ進出を果たし、ついにドアマットを脱出したかに見えたニックスだが、今季は再び低迷。1月半ばには一時勝率5割を上回るも、そこから3勝13敗と大失速してしまい、オールスターブレイクの時点では25勝34敗でプレイ・イン圏外のイースト12位となっている。
今季ニックスの不振は、デリック・ローズやRJ・バレットら主力の怪我に加え、昨季の絶対的エースだったジュリアス・ランドルの不振が大きい。
2020-21シーズンには24.1得点、10.2リバウンド、6.0アシストを平均し、キャリア初のオールスター/オールNBAチームにMIP選出と大ブレイクしたランドル。だが今季は、平均19.8得点/10.2リバウンド/5.2アシスト/スリー成功率30.6%と、何らかの理由で数字を大きく落としている。
ただ2月に入ってからのランドルは、8試合で28.1得点/12.4リバウンド/6.6アシストを平均と復調の兆し。さらにデリック・ローズとRJ・バレットも間もなく戦線復帰する見込みだ。
今季レギュラーシーズンのニックスは残り23試合。現時点で、プレイ・イン出場枠であるイースト10位のアトランタ・ホークスとの差は3.5ゲーム。まだ十分に巻き返し可能な位置にいる。
参考記事:「ESPN」