デュラントが膝の負傷で離脱、ウォリアーズはバーンズ獲得へ
2016-17レギュラーシーズンもいよいよ佳境を迎える中、上位チームからの残念なニュースが続いている。
数日前にはトロント・ラプターズのカイル・ラウリーが手首の手術でしばらく欠場することとなったが、今度はゴールデンステイト・ウォリアーズが現地1日にケビン・デュラントの戦線離脱を発表した。
デュラントは現地2月28日のワシントン・ウィザーズ戦の開始直後に、フロアに倒れ込んだチームメイトのザザ・パチュリアとぶつかり左ひざを負傷。そのまま試合を途中退場し、翌朝のMRI検査の結果、グレード2の左ひざ内側側副靭帯損傷と診断された。
MRI検査の結果が出るまでは、シーズン残り全休といった最悪のケースも想定されたが、そこまで深刻な重症じゃなかったのは不幸中の幸いだ。チームによれば、デュラントは4週間後に再検査を受ける予定。復帰時期は今のところ未定となっているが、レギュラーシーズン中に復帰できる可能性もあるという。
不安要素は、デュラントがプレーオフ開幕またはカンファレンス第2ラウンドまでに本調子を取り戻せるかどうか。昨季のステファン・カリーもプレーオフで膝を負傷し(カリーの場合はグレード1のMCL損傷)、約2週間で復帰したものの、レギュラーシーズンのキレはファイナルになっても戻らなかった。ただウォリアーズでのデュラントは、昨季カリーのようなオフェンスの中心的役割ではないので、じっくりとリズムを立て直せばいい。
もう一つの課題は、デュラント不在のまま1位シードを維持できるかどうか。3月1日の時点でウォリアーズは50勝10敗のリーグ首位だが、サンアントニオ・スパーズが3.5ゲーム差で2位につけている。シーズン残り約20試合でそれなりのクッションがあるとはいえ、ウォリアーズとスパーズは今季あと2試合の直接対決を控えており、その結果次第では順位が入れ替わる可能性も十分にある。今季のウェストは、7位と8位の間に大きなレベルギャップがあるので、1位シードの確保は、第1ラウンド以降のシリーズのことを考えても極めて重要だ。
なおウォリアーズは、フォワードポジションの補強として、サクラメント・キングスから解雇されてFAとなっていたマット・バーンズと契約を結ぶことで合意した模様。移籍報道の後、バーンズはInstagramに「子供が誕生した時の次くらいに幸せな日だ」と古巣復帰への喜びをつづった。
参考記事:「ESPN」