【悲報】コービーが復帰未定の足首負傷、ダーティー・プレイか?
コービーが左足をねんざ。復帰はいつになる?
14日、レイカーズ対ホークスの試合。残り5秒で、コービー・ブライアントが入れば延長戦のシュートを外し、ホークスが96対92でレイカーズに競り勝った。最後のプレイで、コービーは左足首を負傷。レイカーズにとっては、試合に負けただけでなく、エースを失うという最悪の1日となった。レイカーズの発表によると、今のところ復帰は未定とのこと。
レイカーズにまさかの悲劇
相次ぐ主力選手の故障に見舞われ、今シーズンはなかなかポテンシャルを発揮できなかったレイカーズ。最近調子を上げ始め、ようやくプレイオフが見えてきたかと思えば、絶対的エースが怪我。まさに一歩進んでは二歩下がるといった厳しいシーズンが続いている。
ホークス戦の第4Q残り10秒。レイカーズが2点差を追いかける状況で、当然ボールはコービー・ブライアントの手にわたる。アイソレーションから1 on 1を仕掛け、右ラインをドライブ。決めれば同点のプルアップジャンパーを放つが、惜しくも外してしまう。
コービーは着地の際に、不運にもダンテイ・ジョーンズの足に乗っかるような形になってしまい、左足首を激しくねんざ。しばらくしてから立ち上がり自分の足でコートを去ったが、本人いわく状態はかなり悪いらしく(2000年シーズンぶりのひどいねんざだとか…)、現時点ではいつゲームに戻れるかはわからないとのこと。報道によると、レントゲンの結果、骨に異常はなかったらしい。
アクシデント?それともダーティープレイ?
レイカーズにとってかなりの痛手となる今回のコービーの怪我。この件について、早くも各地で議論がヒートアップしている。
まずコービー本人が試合終了後のインタビューで、ジョーンズのディフェンスを「危険なプレイ」と主張。「やつは俺に『ジェイレン・ローズ』をしかけやがった」と語った。
コービーの言う「ジェイレン・ローズ」とは、元NBA選手ジェイレン・ローズが行ったダーティー・プレイのこと。2000年のNBAファイナルで、コービーがジャンプショットを打った際に足を出して、コービーに怪我をさせた(以下の動画1:33あたり)。このことは、後にローズ本人も「勝つためにやった」と故意だったことを認めている。
つまりコービーは、「ジョーンズはダーティープレイヤーだ」と言いたいのだろうか?さらにインタビューで、「シュートにチャレンジするのはいいが、プレイヤーの下に入り込むのはだめだ。シューターにとって危険な行為だ。笛が鳴るべきだった」と怒りを込めて繰り返し語った。
「審判はシューターを守る必要があると思う」
-コービー・ブライアント
確かにディフェンダーがシューターの下に足を出す行為は非常に危険だ。偶然だろうが故意(ブルース・ボウエン)だろうが、これで数えきれないほどのプレイヤーたちが怪我に追い込まれてきた。
それにしても、コービーはよほど腹が立ったのだろう…、ジョーンズに対するバッシングはこれだけで終わらない。試合終了後まもなく、コービーはTwitterから160万人を超えるフォロアーに向けて、「コールされるべき危険なプレイだった。以上」というメッセージを発信した:
#dangerousplay that should have been called. Period.
— Kobe Bryantさん (@kobebryant) 2013年3月14日
このツイートで事態に一気に火が付き、「Dahntay Jones(ダンテイ・ジョーンズ)」というキーワードが一時Twitterの「トレンド」に浮上するまでに発展。多くのユーザーやメディアが、ジョーンズをダーティー・プレイヤーと叩き始めた。中には「ジョーンズはLAに殺されるな」などという物騒なツイートまである。
ジョーンズの反論
これに対してダンテイ・ジョーンズはすぐさま反論。「テープは嘘をつかない。コービーが足を蹴りだしてバランスを失った後に、フロアで足をくじいたんだ。わざと彼を怪我させるようなことは絶対にしない」とツイートした。
Tape doesn’t lie. Ankle was turned on the floor after the leg kick out that knocked him off balance. I would never try to hurt the man
— Dahntayさん (@dahntay1) 2013年3月14日
映像をみるだけでは、故意によるものなのかどうかはいまいちわからない。これだけでジョーンズをダーティーと呼ぶのは、少しかわいそうな気もする。ただジョーンズは、2009年の西地区ファイナルで、コービーの足を引っ掛けて故意に転ばせた“前科”があるため、疑われても仕方がないという部分もある。
この時コービーに怪我はなく、ファウルもコールされなかったが、後日ジョーンズにフレグラント・ファウル1が与えられた。このことを指摘されたジョーンズは、「2009年のことは誇りに思っていない。でも、チャンピョンシップがかかったとても白熱したシリーズだったんだ」と弁解。
さらに、「僕はこの上なくコービーをリスペクトしている。故意に彼を傷つけるような真似は絶対にしない。ただフェイドアウェイを止めたかっただけだ」とコービーの@マーク入りでツイートした。
I have the utmost respect for @kobebryant I would never try to intentionally hurt him. Just wanted to contest the fadeaway #thatsall
— Dahntayさん (@dahntay1) 2013年3月14日
このメッセージはコービーも目にしたことだろうが、今のところ反応はない。
インタビューの最後で、治療プロセスや復帰時期について尋ねられたコービーは次のように語った:
「何とも言えない。復讐できるまであと1年も待たなければならないという事実が頭を離れないんだ」
この「復讐」という言葉が、敗北に対することなのか、それともジョーンズに向けた個人的なことなのか。どちらにしろ相当怒っている様子。コービーは歴代トップ3に入るほどのプレイヤーだと思うが、どうもパーソナルになりすぎる節がある(シャックとのいざこざしかり)。それも彼の異常なまでの闘争心からくるものかもしれないが…。
今回の騒動が故意にせよ事故にせよ、この時期にスターが怪我で試合に出られなくなるのはとても残念だ。