コービー・ブライアント、敗戦続きの現状について「ネコが吠えることはない」
開幕から29試合で5勝25敗の勝率2割以下、今季のロサンゼルス・レイカーズは球団史上最悪のシーズンを送っている。
ディフェンス(100ポゼッションあたりの失点)はリーグワーストの109.2で、1試合の平均得失点差では-11.0点を記録中。ホームで35点差の大惨敗を喫した現地23日のオクラホマシティー・サンダー戦の試合後、記者から負け続きのシーズンに対する心境を尋ねられたコービー・ブライアントは、笑いを交えながら猫のメタファーを用いてチームの現状を語った。
「チームとして、そして球団として僕たちが置かれている状況について現実的に考えなければならない。猫に吠えるようしつけを施すのは自由だ。でも猫どもが吠えるようにはならない。そのことで猫を怒鳴りつけても意味がないよ。ただそれだけのことだ」
– コービー・ブライアント
要するに、そもそも今のレイカーズは勝てるロスターじゃないので、負けるたびに腹を立てるのは無意味だ、ということだろうか。だが猫だって吠えることがあるかもしれない。
23日の試合は、第2Q残り4分の時点で44-43の1点リードと善戦していたレイカーズだが、そこから第3Q残り6分30秒にかけて、サンダーに36-2でアウトスコアされるという悲惨な展開となり撃沈。この約10分間での両チームのスタッツは、サンダーがFG成功14本、15リバウンド、9アシスト、レイカーズがFG成功1本、4リバウンド、8ファウルだった。
▼コービー vs. KD
今季のレイカーズは、若手たちに経験を積ませつつ、このまま負け続けるのがベストだろう。NBAの看板であるレイカーズがタンキングするのは好ましい事態ではないが、すでにトレードに出した2016年ドラフト1巡目指名権が上位3位プロテクト付き(シクサーズが保有)なので、順位が下であればあるほど指名権をキープできる可能性が高い。
レイカーズが来年のドラフト権を保持できる確率は、今季の最終順位によって以下の通りとなる:
30位- 64.2%
29位- 55.8%
28位- 42.6%
27位- 42.4%
26位- 29.1%
25位- 21.5%
24位- 15%
23位- 9.9%
22位- 4.3%
とりあえず今年は、レイカーズの勝敗に関係なく、コービーのラストシーズンを楽しみたいと思う。
参考記事:「LA Times」