クリス・ハンフリーズ、少年時代は競泳でマイケル・フェルプスにも勝った神童スイマー
2004年のNBAデビューから、ラプターズやネッツなど合計8チームで12シーズンをプレーしてきたアトランタ・ホークスのクリス・ハンフリーズ。
チームを転々としながらも、ロールプレーヤーとしてそれなりに順調なキャリアを送ってきたベテランフォワードだが、子供の頃は競泳選手として10年に1人レベルの才能を発揮していたようだ。10歳の時に出場したアメリカ国内の大会では、後に水泳界のレジェンドとなる少年時代のマイケル・フィルプスをバタフライで負かしたことさえある。
▼当時の大会記録(50mバタフライ)
10歳のハンフリーズは、50m/100m自由形、50mバタフライ、50m背泳ぎ、50m平泳ぎ、200m個人メドレーで合計6回の大会優勝を達成。これらの大会では、フィルプスだけでなく、ライアン・ロクテやミロラド・チャビッチなど、将来のメダリストたちにも勝利している。
▼50m自由形
▼100m自由形
なおハンフリーズが1995年に打ち立てた10歳以下グループの100m自由形アメリカ記録は、2013年まで18年間にわたり破られなかった。
▼少年時代のハンフリーズ
今年で現役を引退したティム・ダンカンと同じく、ハンフリーズが水泳を始めたきっかけは姉の影響だったそうだ。ただ、ダンカンが水泳を捨てた理由が、ハリケーンにホームタウン唯一のプールを破壊されたこと、そして母親が他界したことだったのに対し、ハンフリーズの場合は、若くして競泳に燃え尽きたのと同時に、マイケル・ジョーダンに魅了されたためだったという。
ハンフリーズは、2003年のピープル誌のインタビューで、バスケットボールに転向した理由について次のように語った:
「小さな頃から(水泳で)とても優秀だったため、燃え尽きてしまった。それから僕はマイケル・ジョーダンを見て育った世代だ。バスケットボールを見て、それをチャレンジだと考えるようにした。若いうちから何かで大きな成功をおさめると、そのことに集中し続けるのが難しくなる。だから僕はバスケットボールを選んだというわけさ」
– クリス・ハンフリーズ
▼ハンフリーズ、2015-16シーズンハイ
Image by Keith Allison
参考記事:「NBA」