カワイ・レナードがキャリアワーストの9TOも古巣ラプターズに辛勝
NBAでは現地11日、ステイプルズ・センターでロサンゼルス・クリッパーズとトロント・ラプターズが対決。クリッパーズが98-88でラプターズを破り、今季成績を7勝3敗とした。
今オフにクリッパーズに加入した昨季ファイナルMVPのカワイ・レナードにとって、この日の試合は古巣ラプターズとの移籍後初対戦だった。
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レナードは35分の出場で11リバウンド、9アシスト、3スティールと、プレイメイクや守備で活躍したが、その一方でキャリア最多となる9ターンオーバーを記録するなどミスが多く、さらにFG11本中2本成功の12得点(今季ワースト)とスコアリングでも苦戦。第3Q中盤になるまで、フィールドゴールを1本も決められなかった。
ラプターズディフェンス
2夜連続試合のタフスケジュールに加え、カイル・ラウリーとサージ・イバカが戦線離脱中。さらに第1Q序盤にはOG・アヌノビーが目を負傷して途中退場と、かなり不利な状況で試合に臨むこととなったこの日のラプターズだが、昨季に球団を初優勝へと導いたレナードに対して見事なチームディフェンスを展開した。
レナードがスクリーンを使おうとすれば、ダブルチームでトラップを仕掛けて瞬時にボールを手放させる。ドライブで攻め入ろうとすれば、昨季イースト決勝でヤニス・アデトクンボを封じ込めた時と同じように、即座に3選手がヘルプに入りペイントエリアに壁を作る。
ウィークサイドの3Pラインがガラ空きになろうとも、レナードのリズムを狂わせることを最優先にした。
▼徹底したレナード封じ
▼RHJも再び好守備
試合後、レナードはラプターズディフェンスについて「素晴らしい仕事をした」と高く評価。同時に、「そのおかげで僕はさらに成長できた」とコメントした。
「ハーフコートに入るとすぐにダブルチームを仕掛けて、僕からボールを手放させようとしていた。彼らは僕へのディフェンスで素晴らしい仕事をしたと思う。でもそのおかげで僕はさらに良い選手になれた」
「プレイオフでは同じ守備を仕掛けてくるチームが出てくるだろう。それはチームメイトがオープンショットを沈めるチャンスでもある。オープンショットは勝利に必要不可欠だ。彼らはダブルチームで素晴らしい仕事をしたけど、僕にとっては大歓迎だよ。そのおかげで僕はさらに成長できたし、チームの成長にもつながる」
– カワイ・レナード
ラプターズの好守備でエースの得点が制限されたクリッパーズだが、ルー・ウィリアムズ(21得点)やモントレス・ハレル(14得点)、ジャマイカル・グリーン(10得点)ら控えメンバーが奮闘。この日のクリッパーズは、ベンチ得点がスターター得点を上回っている。
一方で敗れたラプターズ(7勝3敗)は、パスカル・シアカムが16得点/10リバウンド、ノーマン・パウエルが15得点、フレッド・バンブリートが14得点/8アシストを記録。バック・トゥ・バックの影響もあってか、終盤には息切れを起こしてオフェンスが停滞し、第4Qをわずか10得点に抑えられてしまった。
ボックススコア:「NBA」