ルカ・ドンチッチが延長戦で逆転ブザービーター!
Luka Magic!!! ダラス・マーベリックスの若きエース、ルカ・ドンチッチが、NBAプレイオフ史に残るであろうミラクルショットを決めた。
NBAでは現地23日、ダラス・マーベリックスとロサンゼルス・クリッパーズのファーストラウンド・シリーズ第4戦が行われ、オーバータイムに及ぶ激闘の末にマブスが135-133で勝利。シリーズを2勝2敗のイーブンに戻した。
マブス勝利の決め手となったのは、ドンチッチのブザービーター。
▼Bang! Bang!!
マブスの1点ビハインドで迎えたOT残り3.7秒にボールを託されたドンチッチは、スイッチしたレジー・ジャクソンを1on1でアタック。クロスオーバーからのステップバックでディフェンダーを引き剝がすと、終了のブザーと同時に逆転弾のスリーを沈めた。
▼新たな伝説誕生
▼試合後のマブスロッカールーム
NBAによると、ドンチッチはプレイオフ史上最年少でブザービーターを決めた選手だという。
ドンチッチは試合後、「ボールが入った時の感情は上手く言葉にできない。ただチームのみんなが僕のところに走ってくるのを見て、とても特別な気持ちになったよ。僕のバスケ人生の中で、最高に心が躍った瞬間の一つだと思う」とコメントしている。
選手たちのリアクション
以下、ドンチッチのミラクルショットを目撃したNBAスターたちの反応:
・レブロン・ジェイムス
「BANG BANG!! ※マイク・ブリーンの声で」
・ステフィン・カリー
・トレイ・ヤング
・CJ・マッカラム
「スゲー。フリーダムへとステップバック」
・デイミアン・リラード
・ポール・ピアース
・ケビン・ラブ
「当たり前のことを書くけど、ルカは正真正銘のスーパースターだ」
・テレンス・ロス
・ブラッドリー・ビール
・マヌ・ジノビリ
「本当に凄い若者だ!プレイオフで強豪相手に43/17/13をマーク。しかも21歳。ブザービーターまで沈めた。イカれてるよ!」
40得点TD
この日のマブスは、守備の要であるクリスタプス・ポルジンギスが欠場。第2Q中盤で21点ビハインドを背負うピンチに陥ったが、そこから第3Q終了にかけて62-33のランを展開して大逆転劇を演じた。
ドンチッチは、46分の出場で43得点、17リバウンド、13アシストのトリプルダブルを達成。OTラスト1分ではブザービーターの他にも、巧みなフットワークから2本のレイアップを決めるなど、見事なクラッチパフォーマンスだった。
ESPNによれば、プレイオフの試合で40/15/10のトリプルダブルを記録した選手は、1963年のオスカー・ロバートソン、1993年のチャールズ・バークレーに次いで、ドンチッチが史上3人目だという。
これでシリーズは2勝2敗のイーブン。正直なところ、マブスがレギュラーシーズンであれほど苦戦したクリッパーズ相手に、ここまで善戦するとはかなり予想外だった。
むしろマブスの方が押し気味な印象さえあり、もし第1戦でポルジンギスが退場になっていなければ、今頃3勝1敗でシリーズに王手をかけていたかもしれない。
ドンチッチやポルジンギスの他にも、ガード陣のパフォーマンスが目覚ましい。特にセス・カリーとトレイ・バークのベンチコンビは、シリーズを通して50%以上の確率でスリーを沈めつつ、アイソレーションでのリムアタックなどからも得点を量産する活躍ぶりだ。
▼バークはレナードからも1on1でスコア
Playoff P?
一方で敗れたクリッパーズは、ルー・ウィリアムズがチームハイの36得点、カワイ・レナードが32得点で奮闘。イビチャ・ズバッチが15得点、レジー・ジャクソンが14得点をあげたが、二桁得点に届いたのは4選手のみだった。
レナードと共にクリッパーズの“ダブルエース”を担うはずのポール・ジョージは、45分の出場でFG14本中3本成功からわずか9得点と絶不調。ジョージはシリーズ第2戦以降、完全にスランプに陥っており、オフェンス面でほとんどチームに貢献できていない。
ESPNによると、プレイオフ3試合連続で10本以上のショットを放ちながら、成功率がそれぞれ25%以下に終わった選手は、1960年のボブ・クージー以来60年ぶりだという。
肩の怪我が再発しつつあるのか、それとも単純にメンタル的な問題なのか?
スランプの原因は分からないが、マブスはすでに「ジョージ不調」を前提にしたような守備戦略を展開しており、この日の試合でもジョージのマークマンをカワイ・レナードへのダブルチームに送るといった場面が見られた。
ボックススコア:「NBA」