マルク・ガソル、第4Qでのベンチ温存に不満 「納得できない」
現地26日のブルックリン・ネッツ戦での黒星で8連敗と、低空飛行が続いているメンフィス・グリズリーズのマルク・ガソルが、ヘッドコーチの采配について不満をぶちまけている。
今季開幕5勝1敗の好スタートを切ったグリズリーズだったが、その後の13試合で2勝11敗と失速。特にマイク・コンリーが2週間前に戦線離脱してからはオフェンスで大苦戦しており、その間に1勝もあげられていない。26日のネッツ戦では、第3Q終盤の19点ビハインドから5点差まで巻き返したが、デイビッド・フィズデイルHCは第4Qの勝負所でチームリーダーのガソルをフロアに戻さず、結果として逆転勝利はならなかった。
試合後、ガソルはフィズデイルHCの采配について「納得できない」とコメント。冷静な口調ながらも、終盤でベンチ温存になったことに対して怒りをあらわにした。
「愚痴をこぼすのは非生産的な行為かもしれない。だけど僕は誰よりも競争心の強い人間なんだ。プレイできないというのは我慢ならない。そこは譲れない。フロアに立たなければ価値を発揮できない。僕にとって最も辛いのはプレイできないこと。コーチングスタッフはそのことを理解しているはずだ」
「こんな状況を望んでいる選手は一人もいないだろう。マイク・コンリーを(勝負所で)試合に戻さないのか?彼ら(コーチングスタッフ)はマイクに対してそんなことをしないはずだ。でもそれが現実だよ。ただ僕は異議を唱えずに我慢するつもりはない」
現地メディアによると、グリズリーズの広報担当が何度かインタビューを終わらせようとしたらしいが、ガソルは質問を受け付け続けたという。
「こういった状況でどのように振舞うべきなのか、僕は見本となって若手選手たちに示さなければならない。ただこんなことは初めてなんだ。そして少しも納得がいっていない。僕は見た目以上に苛立ち、腹が立っているよ。だけどチームのために、僕はこれからも良きリーダーであり続け、与えられた仕事をこなしていくつもりだ」
– マルク・ガソル
ガソルの訴えに対して、フィズデイルHCは「話し合う必要があればそうするつもり。だが私の(ネッツ戦における)決断はとてもシンプルなものだ」とコメントしている。
「マルクに不満があるわけじゃない。とにかく試合に勝とうとしただけだ。そのためにリスクを取った。そうすることで納得のいかない選手はいるだろう。だがそれもヘッドコーチの仕事の一部だ。私は自分の決断の責任を取る覚悟があり、その決断に至った理由もある。私の最優先事項はチームの勝利だ」
– デイビッド・フィズデイルHC
今季のガソルは、得点、アシスト、リバウンド、ブロックの4項目でチーム最多を平均。ただ年齢による身体能力の衰えが少し見え始めたのか、ピック&ロールやペリメーターのディフェンスではややステップが遅く、さらに24日のナゲッツ戦では、ニコラ・ヨキッチにローポストで力負けするなど、守備面でこれまでのように強い存在感を示せていない印象だ。またオフェンスでも、スクリーン&ロールでパスを受けてからのプレイメイクは相変わらず素晴らしいが、ミドル~ロングレンジのシュートは昨季ほど決められていない。
参考記事:「Commercial Appeal」