グリズリーズのフィッツデールHC、審判批判で3万ドルの罰金
NBAが現地19日、審判を公に批判したとして、メンフィス・グリズリーズのデイブ・フィッツデールHCに対し罰金処分を科したことを発表した。
問題となったのは、スパーズ対グリズリーズ第2戦の試合後に行われた記者会見での発言。フィッツデールHCは、スパーズとグリズリーズのフリースローに倍以上の差があったことを取り上げ、「不公平な判定の試合だった」と激しい口調で審判に対する不満をぶちまけた。
「マイク・コンリーはキャリアを通して1度もテクニカルファウルを取られていない。そんな選手が、審判たちから然るべきリスペクトを受けられないというのは残念だ。酷い試合だった。リーグ屈指のフィジカルプレイヤーであるザック・ランドルフのフリースローが0本。その一方で、どういうわけか、カワイ・レナードのフリースローは19本だ」
– デイビッド・フィッツデール
「私は数字に強い人間ではないが、どうもつじつまが合わない」と訴えたフィッツデールHC。確かに第2戦ではフリースロー本数に大きな差があり、グリズリーズはペイントエリアでのショット35本に対して、フリースローが15本。一方のスパーズは、ペイントエリアでのショット18本に対して、32本のフリースローが与えられ、カワイ・レナード1人の本数がグリズリーズのチーム合計を上回っていた。
「我々が相応のリスペクトを得られていないのは、マイク・コンリーが(笛が鳴らないからといって)大騒ぎするタイプではないからだろう。彼は品のある選手で、プレイすることだけに集中している。私は、彼らがあのような扱いを受けるのを黙って見ているつもりはない。ポポビッチHCは名将で、私は若手のルーキー。それは理解している。だからといって、審判たちが我々を新人扱いしても良い理由にはならない。それは許されないことであり、アンプロフェッショナルだ」
– デイビッド・フィッツデール
フィッツデールHCは今季で就任1年目の新人ヘッドコーチだが、プレイヤーたちからの信頼は厚い。今回の件についても、マイク・コンリーは試合後すぐにコーチに感謝のメールを送ったらしく、さらに後日のインタビューでは、チームでお金を出し合うなどしてフィッツデールHCの罰金を肩代わりするつもりだと語った。
参考記事:「NBA」