ヨキッチが残り1.2秒にゲームウイナー、ナゲッツが球団史に残る大逆転劇
現地8日、デンバー・ナゲッツがフィラデルフィア・76ers相手に記録的な大逆転劇を演じた。
ペプシセンターで行われたこの日の試合は、序盤から主導権を握った76ersが第4Q開始1分で21点リードを獲得。残り時間を考えると絶望的な点差だが、そこからナゲッツは球団史に残る怒涛の猛反撃を展開する。
奇跡的なカムバック
最初の3ピリオドでわずか65点しかスコアできなかったこの日のナゲッツだが、第4Qに入ってからはジャマール・マレーのプレイメイクとニコラ・ヨキッチのスコアリングを中心にオフェンスが大爆発。
同時に守備を引き締め、残り時間11分からシクサーズを31-11でアウトスコアする猛烈な勢いで巻き返すと、1点ビハインドで迎えた残り1.2秒には、ヨキッチがミドルレンジから逆転決勝点となるタフショットを沈めた。
続く76ersのファイナルポゼッションでは、再びヨキッチがファインプレイ。ゴール下で強引にポジションを確保しようとするジョエル・エンビードからオフェンスファウルを引き出し、シクサーズにラストショットを打たせなかった。
チームによると、今回の逆転勝利は、ナゲッツ史上で第4Qにおける最大点差からのカムバックだという。
シーズン成績を6勝2敗としたナゲッツは、ヨキッチがシーズンハイの26得点、10リバウンド、6アシストをマーク。今季は開幕からずっとコンディションが悪く、昨季に比べてプレイも消極的な印象だったヨキッチだが、この日のパフォーマンスがスランプを抜け出すきっかけになるかもしれない。
ヨキッチの他には、ジャマール・マレーが22得点/11アシストのダブルダブル、ウィル・バートンが20得点で勝利に大貢献。試合後、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンはTwitterで、「ジャマール・マレーは成長した。エンビードにガードされた時もスリーで妥協せず、イージーな2点を取りに行った」とナゲッツの若手PGを称賛した。
一方で3連敗となった76ersは、エンビードが19得点、15リバウンドのダブルダブルを記録。同日の試合では、司令塔のベン・シモンズが肩の負傷で欠場した。
ボックススコア:「NBA」