【背番号6】オーランド・マジック、球団史上2つ目の永久欠番が誕生
NBAは現地8月11日、オン/オフコートの両方で後世に多大な影響を与えた故ビル・ラッセルの背番号6をリーグ全体で永久欠番化することを発表した。
1950~60年代にボストン・セルティックスを11回の優勝に導いたレジェンド中のレジェンドであるラッセルは、2022年7月31日にワシントン州マーサーアイランドの自宅にて享年88歳で逝去。NBA全体で永久欠番となるのはリーグ史上初の出来事であり、全30チームがその対象となる。
オーランド・マジック
ラッセルの功績をたたえる今回のNBAの決議により、オーランド・マジックでは球団史上2つ目となる永久欠番が誕生。しかも両方とも「6番」。しかも1つ目の永久欠番はファン(シックスマン)に捧げたものだったので、選手の永久欠番化はラッセルがマジック史上初となる。
▼マジックの永久欠番リスト
- 6番:ファン(シックスマン)1989年~
- 6番:ビル・ラッセル(セルティックス)2022年~
マジックは、1989年のリーグ拡張で創設された比較的歴史の浅い球団。その間に、シャキール・オニールやペニー・ハーダウェイ、トレイシー・マグレディ、ドワイト・ハワードといった殿堂入り級のスター選手たちがプレイしたが、いずれも在籍期間が短かったこともあってか、永久欠番には至っていない。
なかでも特にドワイト・ハワードは、マジックにいた8シーズンで3度のDPOY選出を果たすなど、永久欠番化に相応しい功績を残している。
▼マジック時代のシャック
現地メディアによれば、マジックは自軍の永久欠番化について、「チームを優勝に導いた選手」という極めて厳しい条件を設けているとのこと。その代わりに『マジック殿堂』という球団独自のアワードがあり、これまでにシャキール・オニール(1992~96)、ペニー・ハーダウェイ(1993~99)、トレイシー・マグレディ(2000~04)、ニック・アンダーソン(1989~99)、ダレル・アームストロング(1995~2003)の5選手が選出されている。
6番
今後はどのチームでも新たに背番号6を選択できなくなるわけだが、現在6番を着用中の選手に限り、引き続き使用が認められるという。
レイカーズのレブロン・ジェームズやウィザーズのクリスタプス・ポルジンギス、ブルズのアレックス・カルーソをはじめ、昨季の時点で6番を着用していた選手は合計で25人だ。
なおリーグ全体での背番号6の永久欠番化に加え、2022-23シーズンのNBAでは様々な形で故ビル・ラッセルをたたえる計画を考えているとのこと。来季のユニフォームには右肩部分にラッセルの“追悼パッチ”が付けられる他、全チームのコートに「No. 6」をあしらったクローバーのロゴが設置される予定だという。
参考記事:「NBA」