ポール・ジョージが4年1億9000万ドルでクリッパーズと延長契約
ロサンゼルス・クリッパーズは現地10日、スターフォーワードのポール・ジョージと延長契約を結んだことを正式に発表した。
ESPNによると、延長契約の内容は4年/1億9000万ドルで、最終年の2024-25シーズンがプレイヤーオプション。新契約が施行されるのは2021-22シーズンからで、ジョージは今後5年間で合計2億2600万ドルという巨額のサラリーを手にする。
昨季のジョージは、48試合で21.5得点、5.7リバウンド、3.9アシストを平均。MVP投票で3位に輝いた2018-19シーズン(28.0得点、8.2リバウンド、4.1アシスト)から大きく数字を落としている。
肩の手術からの復帰ということもあってか、シーズンを通してパフォーマンスが安定せず、ジョージは5年ぶりにオールスター出場を逃すこととなった。
プレイオフに入ってからも調子の波が激しく、13試合で平均20.2得点、FG成功効率39.8%と低迷。マックスサラリーのスター選手としては完全に物足りないパフォーマンスだ。特に正念場だったウェスト準決勝第7戦では存在感を発揮できず、わずか10得点に終わっている。
ポストシーズンでの不振を受け、ネット上で「パンデミックP」などと揶揄されまくってきたジョージ。同日に出演したポッドキャスト番組『All The Smoke』では、アンチたちに向けて「絶対に見返してやる」と強い意気込みを語った。
「今オフは、MVPシーズン(2018-19)のトレーナーを呼び戻し、トレーニングに励んできた。今季に向けて100%集中できている。コンディションもかつてないほど良い」
今オフのジョージは、ワークアウトの際にお気に入りのプレイリストを流すのではなく、故コービー・ブライアントのスピーチを聞きながらモチベーションを高めているとのこと。今季にどんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。
クリッパーズは、昨年のオフシーズンに将来のアセットを大量放出して、カワイ・レナードとポール・ジョージを獲得。
スーパースターデュオ結成において最大の懸念材料は、長期にわたって2人をキープできるかどうかだったが、今回ジョージと延長契約を結んだことで、一つ目のハードルをクリアできた。
参考記事:「NBA」