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クリス・ポール ロケッツ
2017 6 29

クリス・ポール、ロケッツに移籍

クリス・ポール, トレード, ロケッツ 12

近年のNBAで最もエキサイティングなチームの一つだった“ロブ・シティ”がついに終わりを迎える。

ヒューストン・ロケッツが現地28日、ロサンゼルス・クリッパーズとの間で大型トレードが成立したことを発表。ロケッツはパトリック・ビバリー、ルー・ウィリアムズ、サム・デッカー、モントレズ・ハレル、ダレン・ヒリアード、ディアンドレ・リギンズ、カイル・ウィルジャーの合計7選手とドラフト1巡目指名権を放出し、クリッパーズからクリス・ポールを獲得する。

https://twitter.com/HoustonRockets/status/880174327416619008

トレードの成立に先立ち、クリス・ポールは破棄すると報じられていた来季プレイヤーオプション契約を行使。そうすることでトレードによりバード権利も一緒に移るので、ポールは来夏にロケッツと5年のマックス契約を結ぶことができる。

これでロケッツはウェストの絶対王者であるゴールデンステイト・ウォリアーズに大きく近づいた。クリス・ポールとジェイムス・ハーデンで、リーグトップクラスのバックコートデュオの誕生だ。

ポールとハーデンはどちらもボールの保持時間が長いタイプのため、上手く共存できるかどうか懸念する声もいくつか上がっているが、2人とも極めてバスケットボールIQが高くて、アウトサイドショットにも強く、オフボールでもインパクトを残せる選手なので問題ないだろう。昨季ウォリアーズのようにすぐに上手く機能するとは限らないが、ビッグスリー結成初年の2011マイアミ・ヒート(レブロン・ジェイムスとドウェイン・ウェイド)よりはすんなりとフィットするかもしれない。

昨季のクリス・ポールはスリー成功率でステフィン・カリーと同じ41.1%を記録。ハーデンは34.7%でリーグ平均以下だったものの、キャッチ&シュートのスリーは38.3%(188本中72本)の確率で決めている。来季のハーデンはさらにスポットアップのチャンスが増えるはずだ。

ロケッツにとっては、ポールの加入でハーデンの負担を軽減できるというのも大きい。昨季ロケッツは、スパーズとのカンファレンス・セミファイナルで、ハーデンがスタミナ切れを起こしてしまうような場面が何度か見られた。特に第5戦のクラッチタイムでは、オフェンスの動きが完全に止まってショットクロックを無駄に消費し、難しいステップバック・スリーやターンオーバーを連発する悪いパターンに陥り、シリーズの勝敗を決したと言っても過言ではない大事な試合を落としている。こういった状況で、ハーフコートオフェンスの指揮に長け、正念場にも強いクリス・ポールがいれば本当に心強い。

またロケッツは、ハーデンとポールの出場時間を調整し、どちらかが必ずフロアにいるようなローテーションを組むこともできる。

▼CP3、2016-17オフェンスハイライト

クリス・ポールはスローペースなオフェンスを好む選手だ。ハーフコートで絶えず指示を出しながら、じっくりとオフェンスを組み立て、ミドルレンジのジャンプショットも頻繁に打つ。スリーorリムアタック・オンリーのロケッツバスケットボールとは大きく異なるので、マイク・ダントーニHCはある程度オフェンスのスキームを考え直す必要があるかもしれない。

ハーデンとビッグマンのピック&ロール+シューター3人を軸にしたロケッツのドライブ&キックオフェンスは破壊力抜群だったが(昨季はウォリアーズに次いでリーグ2位の得点力)、その一方で相手チームにとって攻めのパターンが予測しやすいというデメリットもある。

カンファレンス・セミファイナルでのスパーズは、ロケッツオフェンスの長所を最小限に抑える守備を展開し、大敗を喫した第1戦以降のシリーズの流れを変えた。ハーデンとクリント・カペラのピック&ロールに対してスイッチしたりヘッジしたりせず、常にビッグマンをリムの近くに置きながら、スリーポイントラインにいるシューターをタイトにマークし、ハーデンにドライブさせるよう仕向ける。フローターは許しても、イージーなスリーやレイアップは許さない。ミドルレンジの守備はがら空きになっていたが、ロケッツは頑なに中距離のジャンプショットを打とうとせず、ドライブからビッグマン越しの難しいレイアップや、リズムの悪いキックアウトからのスリーを強引に繰り返すなど、スパーズの術中にはまり、ロケッツの得点効率はレギュラーシーズンよりも大幅に低下してしまった。

▼ロケッツのミドルレンジは気にしない

スパーズD ロケッツ戦

ロケッツにクリス・ポールがいれば、このスパーズのディフェンスは通用しない。ポールは歴代屈指のミドルレンジ・ジャンプシューターで、これだけのスペースを与えれば、躊躇なくショットを放ち、高確率で沈めるはずだ。クリス・ポールが加わることで、ロケッツオフェンスに柔軟性が生まれ、さまざまな守備に対応できるようになる。

もちろん今回のトレードでリスクはある。パトリック・ビバリーやルー・ウィリアムズ、サム・デッカーらロールプレイヤーを失ったのは痛い。ロケッツはネネがFAとなるため、フロントコートも補強が必要だ。またポールとハーデンのコンビが思ったように上手く機能しないかもしれない。さらに長期的な視点で見ても、もしロケッツがこのまま来夏にポールとマックスサラリーの延長契約を結ぶのであれば、4~5年後には30代後半のポイントガードに4000万ドル+の巨額年棒を支払うという苦しい状況になる。

確かにリスクはあるが、それでもハーデンのような世代を代表するタレントがまさに全盛期を迎えているのであれば、すべてをかける価値はある。現時点ではまだまだウォリアーズが本命だろうが、キープレイヤーの負傷などシーズン中に何が起こるかは分からない。

報道によれば、ロケッツはここからさらにトレードでポール・ジョージの獲得を模索しているとのこと。もしそれが実現すれば、ウェストにもう1つのスーパーチームが誕生することになる。

ジミー・バトラーに続いてクリス・ポールも移籍と、今年のオフシーズンはサプライズが満載だ。

Image by Keith Allison

参考記事:「ESPN」

2017NBAアワード:DPOY、新人賞、コーチ賞、MIP、シックスマン賞 クリス・ポール、移籍決断した理由の一つはリバースHCへの不信感?

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