ペリカンズ、カズンズ獲得から3連敗
オールスターのデマーカス・カズンズをロスターに加えたニューオリンズ・ペリカンズの調子がなかなか上がってこない。
カズンズのペリカンズデビューとなった23日のヒューストン・ロケッツ戦では30点差の大敗を喫し、続く25日のダラス・マーベリックス戦でも100点に届かず二桁点差での敗北。そして26日のオクラホマシティー・サンダー戦では、第4Qラスト2分半で1点差の接戦に持ち込むも、そこからラッセル・ウェストブルックに連続得点をあげられ、新チームの初勝利にあと一歩届かなかった。
▼ラスのダンクでカズンズは6ファウルにより退場
カズンズ加入前はオフェンシブレーティング(100ポゼッションあたりの得点)で102.3を記録していたペリカンズだが、加入後では95.8に下落。さらにディフェンシブレーティング(100ポゼッションあたりの失点)も104.7だったのが、ここ3試合では112.9と大きく悪化している。
ただ、カズンズ自身はオフェンス面で十分すぎるほど仕事をこなしており、移籍後の3試合で23.3得点、13.0リバウンド、4.7アシスト、FG成功率53.4%を平均。サンダー戦ではファウルトラブルに苦しみながらも、わずか21分の出場で31得点/10リバウンドのダブルダブルを獲得した。同じくアンソニー・デイビスも好調を維持しており、カズンズ加入後の3試合で平均35.3得点、10.0リバウンドを記録している。
▼デイビスはピリオド24得点で球団新記録
その一方で、ペリカンズはサポーティングキャストがステップアップできておらず、カズンズ加入後の平均ベンチ得点はリーグワースト3位の20.3点。特にドリュー・ホリデーが直近3試合で平均10.0得点、FG成功率28.9%、5.3ターンオーバーと精彩を欠いている。
またオフェンス以上に、チームディフェンスで苦戦している印象で、ロケッツ戦ではピック&ロールの守備がボロボロ。さらにサンダー戦では、ローポストのエネス・カンターに何故かトリプルチームを仕掛けるなど、オーバーヘルプ気味で守備の陣形が崩れてしまい、オープンショットやレーンへのカットを簡単に許してしまうという連携ミスが何度も見られた。
これでペリカンズは23勝37敗となり、8位のデンバー・ナゲッツとは3.5ゲーム差。シーズンは残り22試合で、これ以上低迷が長引くのは厳しい状況になってきた。
なおカズンズはサンダー戦で今季18回目のテクニカルファウルをコールされており、NBAが後日判定を取り消さない限り、次のデトロイト・ピストンズ戦で出場停止処分が科されることになる。
ボックススコア:「NBA」